7月に入り企業などの節電対策が本格化するのに合わせ、銀座の大型商業施設ではビジネスパーソンに向けた暑さ対策として「スーパークールビズ」商戦が白熱し、好調な売り上げを見せている。
今夏の電力不足を見込み、政府は7月1日より「電気使用制限令」を始動した。東京電力管内では契約電力500キロワット以上の大口契約者を対象に7月1日~9月22日の期間中、平日9時~20時の使用最大電力量を一律前年比15%削減するよう求めており、各企業の節電対策に合わせてビジネスパーソンも暑さ対策に追われる。
ユニクロ銀座店(中央区銀座5)メンズ館では、1階・地下1階で、通気性の高さや吸汗、UVカット機能などが特徴の夏向けビジネス用商品を展開。メンズシャツは昨年に比べ色や柄などのバリエーションが豊富で、6月の売り上げは前年比120%を記録。ビジネスパンツも好調に推移し、多い日には一日に100本を売り上げるという。
松屋銀座5階紳士フロアでは、4月末からクールビズコーナーを開設。これまで下着、シャツなども含めてクールビズ関連の商品は前年比170%の売り上げを記録しているといい、若手社員ら11人が「クールビズクルー」としてスタイリングの提案を行っている。8月末まで。
プランタン銀座では、ファッション店に加えて生活雑貨店、食料品店まで全館で「節電」をテーマにした商品を展開している。ハンカチなどに吹きつけると氷が発生する「-15°Cのブリザーブドスプレー」(本館1階、コスメクリニック)、メントール効果が特徴のミント精油(本館6階、ル・コンフォル)など幅広いラインアップが特徴。
「接客を通して、お客さまがスーパークールビズ商品を必要とされている、意識されていると日々感じる」とユニクロ銀座店メンズ館フロア店長の宮澤愛さん。「それぞれの職場環境に合わせて組み合わせを提案できるので、これをきっかけに新しいビジネススタイルを発見してほしい」とも。