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銀座の路面に農家のアンテナショップ「ニッポン農業市場」-カフェも併設

全国の農家が手掛ける農林水産加工品が並ぶ「ニッポン農業市場」

全国の農家が手掛ける農林水産加工品が並ぶ「ニッポン農業市場」

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 数寄屋橋交差点近くに各地の農家が手掛ける農林水産加工品を集めた農家のアンテナショップ「ニッポン農業市場」(中央区銀座5)が7月12日、オープンした。経営は銀座農園(銀座1)。

取り壊しが決まる銀座TSビル1階に出店

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 銀座農園は2007年に設立し、「都市と地域を結びつける」というコンセプトで各地の農産物を扱うマルシェの開催や、芝浦、晴海での水田運営などの都市菜園事業を展開。アンテナショップ運営には、昨年10月に交通会館(千代田区有楽町2)にオープンした「徳島・香川 トモニ市場」から携わる。

 トモニ市場は香川銀行と徳島銀行の金融持株会社設立に伴う共同施策の一環として、両行グループの取引先、香川県、徳島県の地域特産品を販売・PRすることを目的に営業。行政ではなく民間主導で展開するのが特徴で、ニッポン農業市場についても、農林水産加工までを手掛ける生産農家のアンテナショップという位置付けで、青果、畜産物、農林水産加工品、酒、ワインなどを全国から集める。

 「行政主体のアンテナショップでは利潤追求が第一目的ではないため、なれ合いになってしまうことも多い」と、同社社長の飯村一樹さん。今年3月の震災以降「都市部の消費者に地域との絆を求める声が高まっている」といい、「民間主導でサービス、品質の向上を」との狙いで独自のアプローチによるアンテナショップ事業に力を入れる。

 場所は大型複合ビルへの建て替えに伴い、モザイク銀座阪急が来年8月31日までの閉店を発表している銀座TSビル1階路面の一部。期間限定で借り受け、同店と茨城PRショップ「黄門マルシェ~いばらき農園~」の2店舗の運営を始めた。

 ニッポン農業市場で取り扱うのは、岡山県井原市で養鶏業を営む「芳井殖産」が手掛けるプリン「しろぷり」「きぃぷり」(380円~)、熊本県上益城郡で20ヘクタールのサツマイモなどを育てるコウヤマの自社ブランド「芋屋長兵衛」から紫芋チップ、芋あめなどの芋菓子、青森県上北郡でニンニクやナガイモを生産する「柏崎青果」のラー油「がっつりにんに君」「にんにくの入らない 長芋ラー油」(以上、525円)など。スイカやサクランボなど旬の果物も合わせ、店内には現在約100品目が並んでいる。

 店内では、黄門マルシェと共同でカフェも営業する。ニッポン農業市場からは香川県高松市のイチゴ農家による「スカイファーム」が生産する無添加のイチゴソフトクリーム(350円)を提供。8月からは、野菜玄米丼や果物などもメニューに加える。

 「今後も農業、地方をテーマにカフェと物販コーナーを併設する『アンテナカフェ』を広げていきたい」と飯村さん。

 営業時間は11時~20時。2012年6月30日まで。

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