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銀座で「東日本大震災復興宝くじ」販売開始-「復興の一助に」と西田敏行さん

窓口で復興くじ100枚を購入し笑顔を見せる西田敏行さん

窓口で復興くじ100枚を購入し笑顔を見せる西田敏行さん

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 災害復興を目的にした「東日本大震災復興宝くじ」の全国販売がスタートした7月30日、「西銀座デパート」1階の宝くじ売り場「西銀座チャンスセンター」にタレントの西田敏行さんらが登場し、復興への思いを語った。

会場に用意されたボードに応援メッセージを書き込む(関連画像)

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 主に戦災で荒廃した地方自治体の復興資金調達を目的に、各都道府県が独自で宝くじを発売できる「復興宝くじ」は、1946(昭和21)年に福井県が発売した「福井県復興宝くじ」を皮切りに各地の自治体が昭和20年代後半まで展開。地域の災害復興支援を目的にはこれまで阪神・淡路大震災、新潟県中越大震災にあたって発売され、今回の「東日本大震災復興宝くじ」は3例目。

  発売団体は、青森県・岩手県・宮城県・仙台市・福島県・茨城県・栃木県・千葉県・千葉市・新潟県・長野県の9県2指定都市。くじは1枚200円で、賞金は1等=3,000万円、1等の前後賞=1,000万円(以上、各30本)など。完売時の発売総額は災害復興くじとして過去最高額の300億円で、当選金などを除いた約142億円が同11地域へ分配、被災地の復旧・復興事業の財源に充てられる。

 販売初日を迎えた30日、数寄屋橋交差点の宝くじ売り場「西銀座チャンスセンター」には俳優の西田敏行さんらが登場。福島県出身で炊き出しなどの支援活動も行うという西田さんは「被災地では今も(大雨の影響で)水害に遭っている地域もあるが、決して負けないという気持ちで頑張っている」と話し、「復興に向けて義援金を積む気持ちで、ついでに自分の夢も買ってもらえれば」と復興くじをアピールした。窓口では100枚を購入。「近所の売り場でもまた買うつもり。復興の一助になれば」と真剣な表情で話した。

 チャンスセンター人気の「1番」窓口には、復興くじを求める人々の列も。20代カップルは「これから少しずつ被災地のことが忘れられちゃうこともあると思う。(そうならないように)少しでも力になりたい」と2人で10枚を購入。20枚購入したという斎藤さん夫婦は「生まれが相馬。昔住んでいたところは津波で全部流された。義援金にという気持ちで買った」と話し、用意されたメッセージボードに「相馬の原釜の人たち、がんばれ」とつづった。 

 復興くじについて、東京都でも「東日本大震災復興東京都宝くじ」の8月発売を発表。同くじでは本来東京都が発売団体となる地域の宝くじに被災地の9県2指定都市を加え、都内で販売したくじの収益金を復旧・復興に充てる。8月17日より5回にわたって発売し、発売総額25億円を予定。収益金のうち10億円を被災状況に応じて東京都以外の発売団体に配分する。

 販売期間は、東日本大震災復興宝くじ=8月9日まで、東日本大震災復興東京都宝くじ=9月27日まで。

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