銀座シネパトス(中央区銀座4、TEL 03-3561-4660)で9月9日、SFとホラー映画の奇才ジョン・カーペンター監督の10年ぶりの最新作「ザ・ウォード/監禁病棟」(配給=ショウゲート)をジャパン・プレミア上映するオールナイト上映会が開催される。
ジョン・カーペンター監督は1948年アメリカ生まれ。1960年代より映画製作に取り組み、1978年に低予算ホラー「ハロウィン」が大ヒットを記録した。ハロウィーンマスクにつなぎ姿の殺人鬼ブギーマンは、「ジェイソン」「フレディ」など80年代殺人鬼ブームの先駆け的存在として知られ、若者を中心に一挙にその名が知られるように。都市や建物など密室空間を舞台にした「閉塞(へいそく)感」や、単調で執拗(しつよう)に繰り返される独自の劇中音楽も特徴。
火星を舞台に悪霊に取り付かれた人々と人間とのアクション劇を描いた「ゴースト・オブ・マーズ」から10年ぶりとなる今回は、精神科の病院に入院する女性5人を中心に「監禁状態」で展開する恐怖体験を描き出す。これまで「男性が主人公になることが多かった」というカーペンター作品には「珍しく」、アンバー・ハードさん、ダニエル・パナベイカーさんなど気鋭ホラー女優が数多く登場するのも見どころだという。
晴海通りの地下に位置する同館では、地下街出入り口のシャッターが降りた夜間、「ザ・ウォード」「ハロウィン」「ゴースト・オブ・マーズ」を一挙に上映する「監禁オールナイト」を実施。「お客さんは上映開始から翌朝5時まで、(非常時以外)地上には出られない状態になる」と、ザ・ウォード広報担当のスキップ・奥村裕則さん。
トークゲストには中原昌也さん、高橋ヨシキさんらも登場を予定する。奥村さんは「10年ぶりのカーペンター監督の新作に合わせ、銀座シネパトスでは10年ぶりのオールナイトが復活する。ザ・ウォードはこのオールナイトがジャパン・プレミアになるので、いち早くご覧になりたい方に、ぜひ足を運んでもらいたい」と来場を呼び掛ける。
上映は21時9分~。利用料金は前売り一般3,300円など。「ザ・ウォード」は9月17日より、同館ほか全国で順次公開する。