銀座通りを会場に「表千家」「裏千家」など茶道4流派が一堂に会して野だてを行う「銀茶会」が10月30日、開催される。主催は全銀座会。
「銀座の文化の創造」をテーマに2002年にスタート。「裏千家」のみで開催した初回以降、徐々に流派が集い、「表千家」「武者小路千家」「江戸千家」を加えた現在のスタイルに。4流派が集まった初めての茶会として知られ、昨年は約5000人が茶会に参加。銀座通りの10カ所以上に鮮やかな野だて傘が並ぶ様子は銀座の秋の風物詩にもなっている。
茶席は「薄茶席」と「立礼(りゅうれい)席」を設ける。薄茶席は座敷スタイルで、立礼席は椅子に腰掛けて茶を受ける。そのほか茶道具を鑑賞したり自分でお茶を点てたりするブースも設け、家族連れや海外の観光客から、お茶を習っている人まで毎年幅広い人々が集うという。
茶を点てる前に食べる和菓子も同会の魅力の一つ。「とらや」「銀座あけぼの」「清月堂本店」など銀座の老舗和菓子店9店が創作和菓子を提供し、今年は震災からの復興を祈願し「ハート」をモチーフに考案した和菓子も多く出そろう。
茶席は20分ごとの入れ替え制。参加するには当日銀座通りの2カ所に設けた券の配布ブースで茶席券を受け取る必要がある。
全銀座会催事委員会2011年銀茶会のリーダー山岡潤さんは「お茶に対して知識のない方やお子さま連れの皆さんにも、お茶の心『おもてなし』を気軽に体験していただきたい」と話す。「海外の方々にとっても、日本の文化を理解いただくいい機会」とも。
開催時間は13時~16時。雨天時は会場を屋内に移して行う。詳しくはホームページで確認できる。