銀座7丁目のそば店「銀座 照庵」(中央区銀座7、TEL 03-3571-1048)は昨年11月のオープン以来、そばが食べ放題のランチセットを提供し、人気を集めている。
ディナー時間帯の利用が主力だが、認知拡大を狙い、オープン以来ランチ営業も続けている。「銀座=高級というイメージを崩し、おいしい手打ちそばを明朗会計で提供したい」と、食べ放題のせいろそばを付けたランチサービスを用意する。
一番人気は「特製カツ丼せいろセット」(1,000円)。ランチ利用客の半分以上が注文するというメニューで、カツ丼、日替わりの小鉢、おしんこ、お替わり無料のコーヒー、デザートに、食べ放題のそばが付く。「せいろセット」は、カツ丼の替わりに炊き込みご飯を添えて700円で提供。全体の6割程度の客がそばをお替わり。これまで最大で6枚を食べた客もいるという。つけ汁のお替わりは有料(100円)。
店舗面積は約60坪。内装は茶色で統一し、「モダン」をテーマに絵画なども飾る。L字型カウンターの1階、テーブル席で半個室・個室タイプの2階、カラオケ付き座敷の3階の3フロアで構成。席数は60席。
「そばでも食べたいなと思ったときに、一人でも立ち寄れる店」が同店のコンセプト。そば粉は北海道産で、細切りで提供。千葉県の提携農家から、豚肉、卵、イチゴ、野菜などを仕入れているという。ディナーでは、きんぴらゴボウ、ポテトサラダ(以上600円)、ブリ大根(950円)、アジ南蛮(700円)などの家庭料理もそろえる。
客単価は、ランチ=1,000円、ディナー=3,000円~5,000円。オープンから3カ月が過ぎた。「あっという間だった。料理、サービスの感想を必ず聞いて、クレームが届いたらその日のうちに解決するようにしている」と吉田遼店長。「銀座をさらに研究して、人の流れ、その時間帯に適した年齢層を把握し、空白の時間を埋めるようにしていきたい」と意欲を見せる。そばの食べ放題については「いつまで続けるかは決めていない。むしろ、まだ何かお客さんに提供できるものはないかと考えている」とも。
営業時間は11時30分~15時、17時30分~翌4時(土曜は23時まで)。日曜・祝日定休。