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アップル銀座で土木写真家とダムマニアが対談-トンネル写真集アプリ発売で

首都高速中央環状品川線・大井ジャンクション

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 アップルストア銀座店(中央区銀座3、TEL 03-5159-8200)で2月11日、土木写真家・西山芳一さんのトンネル写真集アプリ「Tunnel for iPad」の発売を記念したトークイベントが開催される。

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 西山さんは1952(昭和27)年東京生まれ。1975(昭和50)年に東京造形大学を卒業後、博報堂、東急エージェンシーを経てフリーに。主に広告写真の分野で活動後、1993年に「土木写真家」に転身した。雑誌の取材をきっかけに、22~23年ほど前に初めてトンネルを撮影。群馬県と新潟県の県境で谷川岳を貫通する「関越トンネル」で、「穴があまりにも大きくてインパクトを受け、ハマった」という。

 以来、東京湾アクアラインを掘削する巨大シールドマシン、「地下神殿」と呼ばれる首都圏外郭放水路、神流川地下発電所の広大な空間などを撮影。トンネル工事の醍醐味(だいごみ)は「貫通の瞬間」といい、「橋やダムなどの土木工事では目で見ていて完成までの道のりがわかるが、トンネルは全体像が見えない。貫通すると向こう側の光や風が通り、その瞬間に『貫通した』と実感する。感動的」という。

 2005年に写真集「Tunnel」を刊行。今回のアプリは、同著をベースに当時未収録のカット30点を追加し再編集、全56カットを収めたもの。2月1日にiPadアプリとしてリリースした。販売価格は850円。

 リリースを記念して開く同イベント。西山さんと「ダムマニア」著者・宮島咲さんが登壇し、アプリに収録される写真を通して、「トンネルに携わる人々が待ち望む貫通の瞬間」「巨大なかき氷削り機のような機械で掘り進めるなど、さまざまなトンネル工法」「石油備蓄など道路や鉄道以外の意外な目的に使われるトンネル」などを紹介していくという。

 アプリ発売元「108UNITED」の黒岩さんは「トンネル工事は地下で行われるため、一般の人はもちろん、土木ファンでもほとんど見ることができない。トークイベントとアプリとで、知られざる地下世界の魅力を感じてもらえれば」と話す。

 開催時間は13時~14時。入場無料。予約不要。

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