アンリ・カルティエ=ブレッソン、エリオット・アーウィットなど、報道写真家68人のコンタクトシートを公開し、作品作りの「舞台裏」を紹介する企画展「マグナム・コンタクトシート」が4月4日、リコーのフォトギャラリー「リングキューブ」(中央区銀座5、TEL 03-3289-1521)で始まった。
写真家集団マグナム・フォト創設65年周年を記念して開く同展。同集団は1947年にロバート・キャパの発案で、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアらがスタート。写真家の権利と自由を守り主張することを目的に、優秀な報道写真家が集い現在も運営を続けている。
コンタクトシートとは「ベタ焼き」とも呼ばれる撮影画像の一覧。撮影者の記録、編集ツール、ネガを保存するための索引などに使用されてきたもので、写真家が撮影時にイメージを構築する過程や、撮影した写真の中から「最高の一枚」を選び出すまでのアプローチが記録される。
会場では、同集団に所属する写真家68人のコンタクトシートを、同シートから選出された「一枚」と共に展示。カルティエ=ブレッソンやアーウィットさんから、ノルウェー出身のジョナス・ベンディクセンさんなど近年活躍中の写真家までの「舞台裏」を紹介する。
リングキューブ運営リーダーの橋本正則さんは「コンタクトシートを介して、最終的に選ばれた作品を閲覧すると、写真家と共に歩き、彼らの目を通して見るような舞台裏の感覚が味わえる。ぜひ足を運んでもらえれば」と話す。
開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。火曜定休。入場無料。今月29日まで。