銀座・数寄屋橋交差点近くの「東日本復興応援プラザ」(中央区銀座5)では6月9日・10日の2日間、岩手県久慈市の特産物や観光地を紹介する「いわて久慈物産展in銀座」が開催される。
岩手県北東部に位置する久慈市。東日本大震災では沿岸部がほぼ津波に襲われ、住宅地をはじめ久慈市漁協の関連施設や船舶、食品加工場や防波堤などが大きな被害を受けた。現在は震災がれきは撤去され営業を再開した事業所もあり、被害を免れた中心部は周辺被災地への中継地点として機能している。
同イベントは久慈商工会議所が主催。「震災復興元年に、元気な久慈市を情報発信したい」(久慈商工会議所振興課長・向建さん)との思いで開催し、久慈地域の特産品の周知と販路拡大を目指す。
物販では、久慈市で水揚げされたサバを使った「べっぴんしめさば」(久慈市漁協、350円)、アワビやウニを使った「いちご煮雑炊」(北三陸天然市場、840円)などの水産加工品や菓子などの食料品から、久慈産琥珀のアクセサリー(久慈琥珀)やアメニティーなどグッズ類までを販売。ほかにパネルやパンフレットなどで観光を紹介するコーナーも設ける。
あわせて会場では、2006年に久慈市と合併した旧山形村の郷土料理で、クルミと黒砂糖を小麦の生地で包んで団子状にした「まめぶ」に、ゴボウ、ニンジン、焼き豆腐、かんぴょうなどを入れたしょう油ベースの「久慈まめぶ汁」試食会も実施する。9日17時~、10日13時~、各日限定100食。
「まめぶは噛むと中から黒砂糖が溶け出してほんのり甘く、クルミと小麦の食感が不思議な感覚」と向さん。「『がんばろう三陸!!』をスローガンとして、久慈市の元気と観光物産をアピールしていきたい」と話す。
開催時間は11時~19時(10日は16時まで)。