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日比谷で今年も「打ち水」-猛暑日翌日、曇り空からのスタート

日生劇場で上演予定のミュージカルに出演する「王さま」人形も打ち水

日生劇場で上演予定のミュージカルに出演する「王さま」人形も打ち水

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 帝国ホテル・東京宝塚劇場・日比谷公会堂など日比谷エリアの9施設・企業がタッグを組んで7月20日、打ち水で街に涼を届ける「エンタの街 日比谷 打ち水月間」をスタートさせた。

打ち水効果で広場の地表温度は29度から26度へ下がった

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 電力不足が懸念された昨年夏、節電対策の一環として始めた活動。帝国ホテルが「地域を盛り上げ、ためになることを」との思いで発起人となり、みゆき通りを挟んで隣接する4施設「日比谷シャンテ」「シアタークリエ」「東京宝塚劇場」「日生劇場」とともに毎夕17時に通りに水をまいてきた。

 ベルボーイやコックなどの施設スタッフが路上で水をまく姿に、歩く人からは「応援の声をたくさん頂いた」と同ホテル事業統括部広報課の松原由紀さん。「街の人たちとのコミュニケーションのきっかけになった」と振り返り、2年目となる今年は昨年11月にリニューアルオープンした日比谷図書文化館と、隣接する日比谷公会堂、日比谷三井ビルディングが建て替え工事中の三井不動産、日生劇場・東京宝塚劇場に隣り合うレム日比谷も名乗りを上げ、合計9施設による打ち水企画へと規模を拡大した。

 20日午前には、日比谷シャンテ前「合歓(ねむ)の広場」に各施設の従業員らが集い、オープニングセレモニーを開催。都心では前日に今年初めての「猛暑日」を記録したが、同日の予想最高気温は前日より12度低い23度。厚い雲に覆われた空の下、同ホテルの犬丸徹郎副総支配人は「昨年はオープニングが台風の影響で2回も中止になった。今年も開催できるか心配していたが、何とか実施できてうれしい」と前向きなコメントで笑いを誘った。

 その後、スーツ・作業着・制服・調理服姿など、施設で働くさまざまな職種の人々が一斉に打ち水を実施。29度だった広場の地表温度は26度に低下した。

 劇場、ホテル、図書館などの施設が集積する日比谷は「エンタの街」と犬丸副総支配人。「古くて新しい打ち水によるもてなしで、日比谷にたくさんのお客さまをお迎えしていきたい」と意気込む。

 打ち水は同日より、施設休館日を除いた平日17時ごろに実施予定。8月31日まで。

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