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歌舞伎座ギャラリーで冬の企画展-雪の音を鳴らす体験コーナーも

「仮名手本忠臣蔵」コーナーでは、歌舞伎に使われる「雪音(ゆきおと)」を鳴らすのに使われる楽太鼓(がくだいこ)などに挑戦することができる

「仮名手本忠臣蔵」コーナーでは、歌舞伎に使われる「雪音(ゆきおと)」を鳴らすのに使われる楽太鼓(がくだいこ)などに挑戦することができる

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 歌舞伎座タワー(中央区銀座4)5階の歌舞伎座ギャラリー(TEL 03-3545-6886)で現在、「歌舞伎 雪景色から早春へ」展が開催されている。

「妹背山婦女庭訓 吉野川」より雛鳥の衣装と嫁入り道具

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 同ギャラリーは、歌舞伎を中心に日本の伝統文化の魅力を国境や世代を超えて発信することをコンセプトに、季節に応じたテーマで企画展を開催している。今回は冬の企画展として、正月や節分など冬から早春にかけての行事が登場する演目からセレクトした衣装や小道具などを展示する。

 会場では、第4期歌舞伎座(1951年~2010年)の「筋書き」(公演パンフレットにあたる)の表紙の中から12月から2月のもの計98点を紹介するほか、冬から早春を舞台にした歌舞伎のダイジェスト映像を上映。冬の演目でよく使われる火鉢や雪の付いた笠(かさ)などの小道具の展示や、舞台に雪を降らせる大道具「雪籠(かご)」の体験コーナーも設けるほか、天井からは舞台セットで実際に使われている「梅の吊(つ)り枝」約600本も飾る。

 ギャラリー奥の木挽町ホールでは、大みそかの廓(くるわ)を描いた「廓文章 吉田屋」、正月の御鏡引きの様子を描いた「春興(しゅんきょう)鏡獅子」、節分にちなんで「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」、ひな祭りが作品の重要なテーマとなる「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 吉野川」の各作品のあらすじやイラストを見ながら、実際に舞台で使われている数々の衣装や小道具などを見ることができる。11月から1月まで歌舞伎座での上演演目に入っている「仮名手本忠臣蔵」コーナーも設け、衣装や小道具の展示のほか、歌舞伎で使われる「雪音(ゆきおと)」を鳴らすのに使われる楽太鼓と雪バイを使い、特徴的な「ドンドン」という柔らかい雪の音を鳴らすことに挑戦できるコーナーも。

 松竹演劇開発企画部・歌舞伎座ギャラリー室長の田野暦子(としこ)さんは「これまで歌舞伎になじみがなかった方にも楽しんでいただけるよう、映像やイラストで作品や衣装をわかりやすく紹介したり、実際に手に取って体験できるコーナーを設けたりしている。江戸の昔から庶民の娯楽であった歌舞伎は決して親しみにくいものではない。日本人の心を脈々と映すものとして、ぜひ一度ご覧いただければ」と話す。

 「歌舞伎座ギャラリーにお越しくださったお客さまが『歌舞伎に興味が湧いた』『一度歌舞伎座に行ってみたくなった』とおっしゃってくださるのを聞くと、とてもうれしい」とも。

 開館時間は10時~18時。入場料は、一般=500円、小学生未満無料ほか。3月2日まで(12月30日~1月3日、1月23日は休館)。

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