NPO法人「築地食のまちづくり協議会」が運営する「築地場外市場公式ホームページ」がリニューアルされて約1カ月半がたった。
同ホームページは1995年の立ち上げ以来、鮮魚、冷凍魚、塩干魚、魚類加工品、食肉、野菜、乾物、珍味、調味料などの食品から刃物や料理道具まで、食に関する専門店や飲食店が集まる築地場外市場の情報を紹介してきた。今回は「築地場外市場を取り巻く環境の激変に、より柔軟に対応するため」、3年ぶりのリニューアルを行った。
同NPO理事の永窪友美子さんは「リニューアルにあたっては、イベント・施設・店舗情報・まちづくり情報などの築地場外市場に関するフレッシュな情報をリアルタイムに更新できる仕組み作りと個店の自主的な更新をバックアップする体制作りにこだわった。市場の活気と躍動的な雰囲気がデザインイメージ」と話す。
リニューアルに際して、動画で場外の個店と「お得意さん」の取引風景を紹介することで築地での仕入れのハウツーとした「仕入れA to Z」、築地や築地場外市場についての情報や築地の地理的・歴史的特徴をまとめた「これからの築地」、同NPOが主催するアマチュア写真コンテストの紹介コーナーである「築地 趣味のカメラ箱」、セミナールーム「TSUKIJI食まちスタジオ」のページを新たに設けた。
個別の質問に回答する「仕入れなんでも相談」や旬の魚の入荷情報「鮮魚最新情報」などの「業務情報」は「今後、最も力を注いでいく予定のコンテンツ」(永窪さん)という。
「『築地での仕入れってどうしたらいいの?』と思われている方が多いことに応えて、築地場外市場での仕入れ方法や買い物方法を紹介するページを設けた。『食のプロ』がそれぞれの専門知識を生かし、お客さまにいろいろな提案をしていきたい。場内市場は移転するが、場外市場はこれからも築地で皆さまの役に立っていく。ホームページでも市場が持つ商いに対する情熱・知識・工夫をダイレクトに伝えていきたい」と永窪さん。
「今後も施設の紹介や配送にまつわる情報を紹介する『配送info』を年度内に公開するなど、より充実した築地場外市場の情報を発信していければ」とも。