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銀座君嶋屋が2周年-ロックが流れる店内で酒小売りと「角打ち」

試飲コーナーを併設する「銀座 君嶋屋」の店内の様子

試飲コーナーを併設する「銀座 君嶋屋」の店内の様子

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「銀座 君嶋屋」(中央区銀座1、TEL 03-5159-6880)が3月、開店2周年を迎えた。

「銀座 君嶋屋」の入り口

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 日本酒・焼酎・ワインなどの小売店に立ち飲みの試飲コーナーを併設する同店。経営は、1892(明治25)年創業の横浜君嶋屋(横浜市)。4代目社長の君嶋哲至さんは、本業の酒類販売、ワイン輸入・卸販売の傍ら、日本酒・ワインのセミナー講師や「ワイン完全ガイド」「日本酒完全ガイド」などの専門書籍の監修も務める。

 同社長が全ての商品選定を手掛けているという銀座店の小売りコーナーでは、日本酒200~250種、焼酎約200種、ワイン約300種のほか、リキュールなどもそろえる。売れ筋の日本酒は、華やかな印象の日本酒が注目されがちな昨今の風潮から距離を置き、「トラディショナルな酵母を使って作る、食中酒向きの酒」に力を入れる。

 試飲コーナーで提供する酒は毎日変わり、取材日には「明鏡止水 純米吟醸」「磯自慢 しぼりたて本醸造」「山猿」(以上、300円)、「王禄 純米吟醸限定生」「宝山芋麹全量」(以上、500円)など「角打ち価格」のものが多く用意されていた。ほかに「チーズのみそ漬け」(300円)、「たこ焼き」(500円)、 「イタリア産生ハム」(600円)などの簡単なつまみも提供する。

 「単に酔うだけの場所ではなく、人の心を癒やせる場所でありたい」と話す君嶋社長は、ブリティッシュロックの大ファン。「ロンドンで自分流の立ち飲みをやったらどんな風になるんだろう」と考え、店内にはロックバンドやロックスターをモチーフにした装飾を散りばめるほか、BGMはブリティッシュロックを流す。

 サラリーマンから女性の一人客、お抱え運転手を待たせて数杯の酒を楽しんで帰る人まで、さまざまな人が訪れるという試飲コーナーは、「貴重な銘柄の日本酒を手頃な値段で試飲できてうれしい」「毎日来ても飽きない」と好評を得ているという。

 「開店1年目より2年目の方が多くのお客さまにご利用いただくようになった。試飲コーナーは土曜・日曜の方が忙しく、15時ごろにはいっぱいになることも多い。小売り、試飲の両方で『君嶋屋のセレクション』をしっかりとするように心掛けているので、安心してご来店いただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は10時30分~21時(土曜は20時、日曜・祝日は19時まで)。

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