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銀座「イグジットメルサ」に「渋谷ロゴスキー」出店

「渋谷ロゴスキー」の「いなか風ボルシチ」

「渋谷ロゴスキー」の「いなか風ボルシチ」

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 今年秋オープン予定の「EXITMELSA(イグジットメルサ、旧ニューメルサ)」(銀座5)内に、今年3月まで渋谷で64年間にわたり営業していた「渋谷ロゴスキー」が出店することが発表され、ネットなどで話題を呼んでいる。

「東急プラザ 渋谷」に移転する前の「渋谷ロゴスキー」店内の様子

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 同店は、第二次大戦中に軍人として満州に赴任していた長屋緑さんが、ハルビンのロシア人街で食べたロシア料理の記憶を元に1951(昭和26)年、妻の美代さんと共に創業した「日本初」のロシア料理店。

 2種類の「ボルシチ」や、美代さんが春雨を入れるレシピを考案した「ピロシキ」など、新聞に紹介記事が掲載されたことなどもあって人気店となった。

 1965(昭和40)年には「東急プラザ 渋谷」に移転し、昨年の同館閉館と共に渋谷での営業を終えた。

 創業者の孫で「子どもの頃からロゴスキーを見てきた」という現オーナーの横地(よこち)美香さんは「『東急プラザ 渋谷』の閉館が告知された時にまだ移転先が決まっていなかったことから、『どうしてまだ決まらないの』『やめないで』と、お客さまから大変ご心配を頂いた。それから閉店までは、予想もしなかったほど大勢のお客さまが来店され、時には下の階まで行列が続くほどだった」と振り返る。

 「当店がここまでお客さまに愛されているということをあらためて知り、胸がいっぱいになった。渋谷ロゴスキーは自分たちのお店というよりお客さまとの共有物という気持ちになり、銀座での再スタートを発表できた時には心からほっとした」とも。

 新店の店名は「渋谷ロゴスキー 銀座本店」で席数は約80席。大きくカットした肉や野菜の入ったロゴスキーオリジナルの「いなか風ボルシチ」、小さなカットの肉や野菜、ビーツが入ったロシアスタイルの「ウクライナ風ボルシチ」、「春雨入りのピロシキ」「ロシア紅茶」など、人気の定番メニューは新店でも提供するという。

 横地さんは「銀座というエネルギーに満ちた素晴らしい場所に旗艦店を出店するに当たり、長年お客さまに親しんでいただいた感謝の意味を込めて屋号の『渋谷』はそのままにした」と話す。

 「一流の店が集まる銀座に負けないよう、これを機に『ロゴスキー』をこれまで以上に発展させていきたい」と新店オープンに向け意気込みを見せる。

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