明石町で「明治150年 文明開化と中央区の遺跡」展 出土品が伝える人々の暮らし

「明治150年 文明開化と中央区の遺跡」の展示風景

「明治150年 文明開化と中央区の遺跡」の展示風景

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 「タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)」(中央区明石町12)特別展示室で現在、企画展「明治150年 文明開化と中央区の遺跡」が開催されている。

「明治150年 文明開化と中央区の遺跡」の展示風景

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 2018年は、明治元年から数えて150年目に当たる年。当時の中央区では「築地外国人居留地」が開設され、銀座レンガ街が建設されるなど、西洋化に向けた「文明開化」の動きがいち早く進んでいたが、それ以前から庶民が多く生活する「町人地」の中心として栄えた場所では、「武家地」とは対照的に庶民の暮らしが残る場所も多くあったという。

 同展では、「日本橋蠣殻町一丁目遺跡」「明石町遺跡」「築地五丁目遺跡」「新川二丁目遺跡」など、武家地と町人地を中心とする区内の遺跡から出土した食器・生活雑器・生ごみ・玩具などの実物を、近代日本の世相を描いた8点の錦絵と共に展示。文明開化前後の人々の暮らしを紹介する。

 展示室には子どもの洋服やメンコ・ままごと道具などのおもちゃ、茶わん・土瓶・すり鉢・ワイングラス、陶器製の便器などが並ぶ。

 中央区教育委員会総括文化財調査指導員の仲光克顕さんは「銀座というモダンな街に隣接した新川の、酒問屋だった場所からビール・ワイン・ジン・リキュールなどの洋酒の瓶が出土したり、築地五丁目遺跡からは海軍用地で使われていた大きな丼が大量に出土したりと、この地ならではの出土品が見られる」と話す。

 「人々が実際に使っていた道具などを通して、人々の暮らしがどのように変わってきたのかを見てほしい」とも。

 開館時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館(祝日は開館し、翌日休館)。入場無料。3月21日まで。

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