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銀座メゾンエルメスで滞在制作展「眠らない手」 職人と現代美術家が「協働」

ルーシー・ピカンデさんとその作品

ルーシー・ピカンデさんとその作品

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 銀座メゾンエルメス(中央区銀座5)8階「フォーラム」で現在、主にフランスに拠点を持つエルメスのさまざまな工房での滞在制作プログラムを紹介する「眠らない手:エルメスのアーティスト・レジデンシー展」が開催されている。

ジェニファー・ヴィネガー・エイヴリーさんの作品展示風景

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 「世代を超えて伝承される技を持つ職人と創造性豊かな現代アーティストが出会い、共有と協働を行う」同プログラム。工房に滞在するアーティストは、職人たちの卓越した技術に触れると共に、シルク・皮革・銀・クリスタルなどの普段は手の届きにくい素材を扱う機会を得る。

 今回は2014年から2017年の間に同プログラムに参加したアーティストの作品を展示。同プログラム期間中に制作された作品のほか、各アーティストの過去の作品も見ることができる。

 キュレーターを務めたガエル・シャルボーさんは「レジデンシー・プログラムに参加したアーティスト、職人たちとの会話を通して、私は言語を介さないコミュニケーションの重要性に気が付いた。工房では動作や姿勢こそが、知識や気持ち・感情を伝えるための本質的な要素だ」と話す。

 「大きな音が発生するために言葉で会話することができないサンルイのクリスタル工房を訪れる人たちは、例外なく、職人たちがコミュニケーションを取る際の厳格な表情や態度に圧倒される。今回の『眠らない手』展では、生の素材を変容させる『動き』や『しぐさ』に焦点を当てたいと考えた」とも。

 開館時間は11時~20時(日曜は19時まで)。入場無料。来年1月13日まで。

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