3人のアマチュア写真家が撮る「わが娘」の写真展-銀座で

1995年の第一子誕生以来、10年以上娘の写真を撮り続けている猪原秀己さんの作品。昨年4月からセレクトした写真の数は3,000枚を越えるという

1995年の第一子誕生以来、10年以上娘の写真を撮り続けている猪原秀己さんの作品。昨年4月からセレクトした写真の数は3,000枚を越えるという

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 キヤノンギャラリー銀座(中央区銀座3、TEL 03-3542-1860)は2月12日より、F写真倶楽部写真展「ひかりのなかに~わが娘たち~」を開催する。

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 F写真倶楽部は2007年の日本カメラフォトコンテスト「カラープリント」の部で年度賞1位を受賞した赤松幸生さん、同3位を受賞した猪原秀己さん、同年のアサヒカメラコンテストで年度賞2位を受賞した下園昌彦さんの3人で構成されるアマチュア写真家グループ。父親としてそれぞれの娘たちの写真を撮り続けてきた経歴や作品レベルの高さから、審査を担当した写真家・横木安良夫さんの目に止まり、横木さんの勧めで見ず知らずの3人が出会うことになった。

 初顔合わせは昨年2月。互いの活動に共感し合い、半年間で展覧会への企画を練り上げた。同ギャラリーの審査を通過し、同年12月、3人の共通点となる「Father」「Family」 などの頭文字から「F」を取ったグループ名を決めた。

 展示作品は、3人の父親が「単なる記念写真ではない、光のなかにいるわが娘たち」(猪原さん)を表現した作品約50点のほか、複数枚の写真でコラージュした壁面作品も展示する。作品のモデルとして登場するのは、赤松さんの娘2人、猪原さんの娘2人、下園さんの娘3人で、同展を機に初対面を果たすという。

 作品を見て「父親に自分をきちんと見ていてほしかったとの思いがずっとあったが、それを誰にも言えなかった。その事を思い出して、自分と父親とのことを振り返り考えるきっかけになった」と話した女性のエピソードを挙げ、猪原さんは「見ず知らずの少女の写真にそうした思いを持っていただけるのであれば、私たちがこうした写真展を開催する意味が多少なりともあるのではと感じる」と話している。

 開館時間は10時~19時(最終日は16時まで)。日曜・祝日は休館。2月18日まで。

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