明日から「TAP TOKYO」-日比谷で会見、シェフらが募金呼びかけ

記者会見に出席した日本ユニセフの速水研さん(前列左)、マダガスカル駐日大使館の特命全権大使ジミー・ラミアンジソンさん(前列中央)、山口もえさんと参加レストランのシェフらが顔をそろえた

記者会見に出席した日本ユニセフの速水研さん(前列左)、マダガスカル駐日大使館の特命全権大使ジミー・ラミアンジソンさん(前列中央)、山口もえさんと参加レストランのシェフらが顔をそろえた

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 3月20日~22日の3日間にわたり行われる募金キャンペーン「TAP TOKYO」の記者会見が同18日、日比谷公園内の飲食店「日比谷松本楼」(千代田区日比谷公園)で行われ、同プロジェクトに賛同する各飲食店の料理長やオーナーシェフ、タレントの山口もえさんらが募金を呼びかけた。

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 同プロジェクトは日本ユニセフ協会(港区)と博報堂(港区)の「hakuhoudo+design project」が中心となり進めるプロジェクト。都内のレストランなどで提供される無料の「水」に対して任意で100円以上のチップを支払うことで、衛生環境の悪い世界の子どもたちを支援する募金キャンペーン。

 会見では、日本ユニセフの専務理事の速水研さんが子どもの半数以上が水に関する病気にかかっているマダガスカルが支援先として選ばれたことを発表。ユニセフに支援要請が出されている国の中でも、インフラや教育や保健などのサービスが行き届かず、子どもの生存がより難しい農村部において清潔で安全な水へのアクセスできる割合が36%と非常に低いことから、マダガスカルを支援先に選んだという。同キャンペーンでは全体で1,000万円以上の募金額を目指しており、集った募金でマダガスカル国内の13の小学校に井戸やトイレを設置することを目標に掲げる。

 会見にはマダガスカル駐日大使館の特命全権大使ジミー・ラミアンジソンさんも出席。「このプロジェクトによって、子どもたちだけでなく子どもたちが住む地域のコミュニティーも恩恵を受けることになる。政府としても衛生環境の改善を推進しており、2012年までにマダガスカルの全人口の65%の人々が安全な水が得られるように整備することを目標としている」と話し、募金活動に参加・協力する人たちに感謝の意を表した。

 併せて、同プロジェクトに参加する都内の飲食店が計304店になることも明らかにした。代表として「日比谷松本楼」(千代田区)料理長・西川忠博さん、「アルポルト」片岡護さん、「海味(うみ)」長野充靖さん、「トシ・ヨロイヅカ」鎧塚俊彦さん、「Les Creations de NARISAWA」(以上、港区)成澤由浩さん、「賛否両論」笠原将弘さん、「スーツァンレストラン陳」(以上、渋谷区)菰田欣也さんら、各店の料理長やオーナーシェフが顔をそろえたほか、ボランティアとして特別参加する山口もえさんも駆け付けた。

 「普段何気なく飲んでいる水がマダガスカルの子どもたちにとって命の水へと変わる。皆さんご協力お願いします」(西川さん)、「今回は3日間しか実施されないが、毎日やってもいいのではないかと思いました」(山口もえさん)と、それぞれ募金への思いを語った。

 集まった募金はニューヨークのユニセフ協会を通してマダガスカルに寄付され、4月中旬~5月より現地でのプロジェクトがスタートする予定。

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