新橋演舞場で「東をどり」-戦後初の芸者見習い「お酌さん」が初舞台

新ばし花柳界の芸者衆により毎年、彩り鮮やかな舞台が演出される。(画像=昨年の様子)

新ばし花柳界の芸者衆により毎年、彩り鮮やかな舞台が演出される。(画像=昨年の様子)

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 新橋演舞場(中央区銀座6、TEL 03-3541-2600)で5月29日より、新ばし花柳界の祭り「第85回 東をどり」が開催される。

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 1925(大正14)年、新橋演舞場のこけら落としとして始まった「東をどり」。新ばし花柳界の芸者衆による踊り、唄、三味線などの芸事を披露する場として、今年で152周年を迎える。「今年だけのおすすめ」(同祭広報担当の折原さん)は、昨年デビューを飾り今回初舞台を踏むという2人の芸者見習い「お酌(しゃく)さん」。京都で「舞妓(まいこ)」と呼ばれるお酌さんの登場は、同花柳界では戦後初めてで65年ぶりとなるため注目を集めている。

 期間中、同演舞場を「大料亭」に見立て「一見さんお断りの料亭が門戸を開く」という趣向で、「美食」「旨酒」「着物」「美術」などが一度に楽しめる「日本文化サロン」も併せて展開。

 内容は、同祭のために用意された「伊藤園」(渋谷区)の抹茶と安政四年創業和菓子の老舗「榮太樓」(中央区)のお菓子を若手芸者衆が振る舞う「点茶席」(お茶券=1,000円)を展開するほか、新ばし芸者衆がサントリー山崎蒸留所(大阪府三島郡)へ出向き、「入念な試飲の末仕込んだ」というオリジナルシングルモルトを「オンザロック」または山崎ソーダを加えた「ハイボール」で提供する。そのほか、吉兆のおつまみが付いた「ドン・ペリニョン」のグラス提供も。

 折原さんは「日本文化の至宝、江戸の粋を体感できるまたとない機会」と太鼓判を押す。

 開演時間は、第1部=11時~、第2部=13時10分~、第3部=15時20分~。鑑賞券は、桟敷席=7,500円、A席=6,000円、B席=5,500円、C席=2,000円。6月1日まで。

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