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元・フリクションの恒松正敏さん、京橋で個展-新作30点

恒松正敏さん-個展「不機嫌な一角獣」の会場で

恒松正敏さん-個展「不機嫌な一角獣」の会場で

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 京橋のギャラリー椿(中央区京橋3)GT2で8月30日、恒松正敏さんの個展「不機嫌な一角獣」が始まった。

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 恒松さんは熊本県出身で1952(昭和27)年生まれ。東京芸術大学油画専攻卒業、同大学院中退後、ギタリストとしてロックバンド「フリクション」に参加。同バンド脱退後も「E.D.P.S(エディプス)」「恒松正敏GROUP」などのバンドやソロで音楽活動を行っている。

 1986(昭和61)年の初個展を皮切りに本格的に絵画作品の発表を始め、現在まで個展を中心に活動。「白痴」「スカイハイ」「下弦の月~ラスト・クォーター」「ハゲタカ」などの映画に登場する絵画作品の制作も手掛けるなど、幅広く活動している。

 ギャラリー椿は1995年の「『百物語』完結展」以来、最近では約2年ごとに恒松さんの個展を開催。今回は2013~2014年に制作した油彩、ドローイング、ガラス絵などを中心に新作約30点を展示販売する。

 恒松さんは「自分は内部からの欲求で作品を作っていくタイプの作家」と話す。今回の個展のタイトルになった「一角獣」のモチーフも、「ある時、ふっと」恒松さんの中にイメージされたものだという。

 同ギャラリーの椿原弘也さんは「恒松さんの作品は和の要素を持った幻想美術であることが一つの特徴。自分の好きなジャンル、作家にこだわり、追い掛ける『コレクター気質』を持つ人が減っていく中、恒松さんは昔ながらの『濃い』ファンを多く持っている」と話す。

 そんな椿原さんの言葉通り、開催初日の会場では、在廊する恒松さんと作品の背景や手法について熱心に話す人たちの姿も見られた。

 開廊時間は11時~18時30分(最終日は17時まで)。日曜・祝日休廊。9月13日まで。

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