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銀座で「無頼の銅版画家」西村宣造さん追悼展 「女道化師」作品など25点

西村さんの作品「クラリネットを持つアルルカン」

西村さんの作品「クラリネットを持つアルルカン」

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 ギャラリー枝香庵(えこうあん)(中央区銀座3、TEL 050-3452-8627)で2月13日、「西村宣造展」が始まる。

西村さんの作品「セレナーデ」

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 西村さんは1943(昭和18)年、大阪生まれ。銅版画を中心とする作品を個展やグループ展で発表したほか、角川文庫版「怖るべき子供たち」(ジャン・コクトー)の表紙絵や札幌駅ビル「キリンビアマーケット」の壁画制作なども手掛け、2012年12月に69歳で亡くなった。

 同ギャラリーでは西村さんの生前から多くの作品を展示しており、2回目の個展の計画中に西村さんが亡くなったことから、2013年10月に追悼展を開催した。

 2回目の追悼展となる今回は、1970年代に西村さんがパリに遊学した後に制作した銅版画「アルルカン(女道化師)シリーズ」を中心に、鉛筆画など約25点を展示・販売する。価格帯は額付きで1万5,000円~6万円を予定する。

 同ギャラリー代表の荒井よし枝さんは「西村さんは酒と女性とたばこと絵に埋もれた『無頼の人』だったが、見た目によらず繊細でロマンチストでもあった。どこか憎めない人で、みんなから愛されていた」と話す。

 「路地裏のカフェや場末のサーカス、道化師などを描いた『アルルカンシリーズ』は西村さんの代表作。悲しさと切なさと慈愛に満ちた、不思議な優しさにあふれている西村さんの作品をこの機会にご覧いただければ」とも。

 開廊時間は11時30分~19時(日曜・最終日は17時まで)。今月20日まで。

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