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1932年完工のビルで「銀座、次の100年のためのStudy展」

現存する「レトロ」なビルを銀座の地図上にマッピングした1000分の1の模型

現存する「レトロ」なビルを銀座の地図上にマッピングした1000分の1の模型

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 「銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)」(中央区銀座1)で現在、「銀座、次の100年のためのStudy(スタディ)展」が開催されている。

昭和初期の銀座の街を写した写真絵はがき

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 1932(昭和7)年に完工し、昭和初期に流行したレンガ調のスクラッチタイル貼りの壁面を持つ「レトロな」ビルを保存改修して2013年にオープンした同ギャラリー。

 同展は、同ギャラリーを運営する川崎ブランドデザインの川崎力宏社長と建築家の菊池甫(はじめ)さん、山本展久(のぶゆき)さんが「銀座の未来を考える人々が集まる場をつくる」というテーマで構想を練り、1年がかりで立ち上げた企画。3階建てのフロア全てと屋上を使い、それぞれの階で異なるテーマを設けて展示を行う。

 「銀座を訪れる」がテーマの1階では、明治・大正・昭和にかけての銀座の建築物や街の風景、戦災から復興する銀座の姿などを捉えた写真絵はがきを紹介。

 「銀座を問う」がテーマの2階では、多摩美術大学環境デザイン学科の岸本章教授監修の下、学生が制作した同ギャラリーの仮想リノベーション計画の建築模型などを展示する。

 「銀座を触る」がテーマの3階では、「奥野ビル」や「教文館ビル」など、現存する「レトロ」なビルを銀座の地図上にマッピングした1000分の1の模型などを展示する。

 屋上階には、鏡を使ったインスタレーション「プラットフォーム」が設置されている。

 「建築の完成に向けて構想を繰り返すことを『スタディ』という。この展覧会は、いわば銀座の未来を共に考えるためのスタディ展」と話す川崎社長。「銀座の未来について考え、語り合い、何らかの思いを持ち帰ってもらえれば」とも。

 開廊時間は11時~18時。月曜・火曜休廊。入場無料。2月19日まで。

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