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銀座の画廊で岡村桂三郎展 杉板に龍や鯉を描いた37点

岡村桂三郎さんとその作品「龍‐降臨17-01」

岡村桂三郎さんとその作品「龍‐降臨17-01」

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 コバヤシ画廊(中央区銀座3)で現在、「岡村桂三郎展」が開催されている。

「岡村桂三郎展」に出展中の「龍‐降臨17-01」

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 岡村桂三郎さんは1958(昭和33)年東京都生まれの日本画家。これまで多くの個展・グループ展に参加し、第4回東山魁夷記念日経日本画大賞、第18回岡田茂吉賞MOA美術館賞など多くの賞を受賞している。現在、多摩美術大学教授。

 焦がした杉板を下地に彫刻で線を彫り、岩絵の具で着彩するという手法で作品を作り続けてきた岡村さんは、かつての日本人にとっての未知の生物であり、日本画の世界では空想上の動物とされてきた「白象」「獏(ばく)」「虎」「ガルーダ」などのモチーフを主に描いてきた。同画廊では15回目となる今回の個展では、題材に「龍(りゅう)」「鯉(こい)」など水にまつわる動物を取り上げ、計37点を展示・販売する。

 画廊のメインスペースには、230×660センチメートルの「龍‐出現17-01」に加え、「龍‐降臨17-01」「地の魚17-01」の3点の屏風(びょうぶ)状の大作が並ぶ。

 岡村さんは「作品の下地が出来上がりいざ描こうとした時に、『天から降臨する龍』と『地面から出現する龍』がひらめいた」と話す。「大地から湧き出した水に魚が生まれやがて鯉に、最後は龍となって天上に昇るような、大気や水の循環のイメージ」とも。

 開廊時間は11時30分~19時(最終日は17時まで)。日曜休廊。3月11日まで。

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