松屋銀座で泰明小学校2年生が売り場体験-お出迎えから売り場業務まで

朝10時のオープンと共に入店する来店客へ出迎えのあいさつを行う泰明小学校2年生の児童

朝10時のオープンと共に入店する来店客へ出迎えのあいさつを行う泰明小学校2年生の児童

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 松屋銀座(中央区銀座3)で5月26日、中央区立泰明小学校(銀座5)2年生の児童が売り場体験学習を行った。

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 今回、参加したのは2年2組の児童32人。「地域にあるデパートの様子を知ること」を狙いに、体験型の「放課後プログラム」を提供するNPO法人「放課後NPOアフタースクール」(世田谷区)がプログラム提案を行い、授業の一環として開催に至った。24日には既に2年1組の児童が体験を行っており、それに続く2回目の開催となった。

 朝10時のオープン前に1階エントランスに整列した児童たちは、担当者から学んだ「おはようございます。いらっしゃいませ」のあいさつと、右手を左手の上に乗せ姿勢を正しお辞儀を繰り返して練習。10時のオープンと同時に鐘が鳴ると一気に緊張した面持ちになったが、声を合わせて来店客へあいさつしお辞儀する一生懸命な姿が見られた。

 その後、8班に分かれた児童は各売り場にそれぞれ移動。2階のハンドバック売り場を担当した児童4人は値札付け、商品陳列、レジ打ちを学んだ後、接客業務もこなす本格ぶり。レジ打ちの順番でもめる姿も見られたが、周囲からは思わず笑みがこぼれる一幕も。レジ打ちを行った菅原さんは「キッザニアへは10回ほど行っているがレジが触れない。ここでは本物のレジを触れてとてもうれしい」と喜びもひとしお。

 婦人靴売り場では男子児童4人が商品を箱と袋に入れ利用客へ受け渡し、「またお越しくださいませ」としっかりあいさつ。見守る担当者からは「自分が2年生の時には考えられないほどしっかりしている」との感想が漏れたが、これを見守る保護者からは「粗相がないかドキドキする」という声も。

 体験を終えた児童からは「疲れた」「汗かいた」などの声が上がったが、同NPO代表理事・平岩国泰さんからの「気付いた点や勉強になった点は?」という問いかけには、「バック売り場で右に安いもの、左に高いものを並べるという規則があった」「靴売り場の倉庫には何百もの靴があって、お客さんの商品をそこから探していた」「泥棒用に防犯タグが付いていた」など、子どもたち目線の感想が挙げられた。

 平岩さんは「今日体験したのはおもてなしを『する』方。普段は『される』立場の皆さんだが、おもてなしをしてお客さまから『ありがとう』と言われるととても気持ち良い。日常でも相手の気持ちを察して、おもてなしをすることを増やしていってください」と締めくくった。

 同店広報担当者の矢吹さんは「百貨店を身近に感じていただく良い機会。楽しさを分かっていただけたのでは」と話す。

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