NHKの大河ドラマ「龍馬伝」などへの作品提供で知られる人気女性書家・紫舟(ししゅう)さんの個展「THE 紫舟展」が11月17日、銀座三越(中央区銀座4)で始まった。
愛媛県生まれの紫舟さんは6歳で書を始め、大学卒業後は神戸で一般企業に就職。3年間働くも、「私の居場所とは違う」と感じ退職。2001年に書家としてデビューし、「情報としての文字に『意思』を吹き込むもの」と独自の解釈で書を捉え、「世界に通用する書家」を目指すように。「龍馬伝」をはじめ、浜崎あゆみさんのミュージックフィルム「月に沈む」、ハリウッド映画「エアベンダー」、「SK-II」CMなどさまざまな分野で作品を手がけてきた。現在は都内にアトリエを構える。
会場は同店8階のギャラリー。新作20点に加え、「龍馬伝」で使用した書「海援隊」、NHKの美術番組「美の壺」で飾られた書「壺中天」など約30点を展示。人間国宝の漆芸家・北村昭斎さんとのコラボレート作品や、愛用の書道具類も公開する。9階テラスコートでは、「海援隊」の書を書き上げるまでをとらえたドキュメンタリー「龍馬誕生まで」も上映。
銀座三越催物担当の増子卓さんは「紫舟さんの作品は自由で柔軟なスタイルが特徴。書となじみの薄い30~40代のお客さまや外国人のお客さまにも興味を持ってご覧頂けるのでは」と期待を寄せる。
開催時間は10時~20時(最終日は16時30分まで)。入場無料。今月30日まで。