レオナルド・ダ・ヴィンチの広範な思考の記録を、再現模型や復元作品などを通してダイナミックに紹介する大型企画展「特別展 ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~」が12月7日、日比谷公園第二花壇内特設会場で開幕する。
最大の見どころは、500年以上前にダ・ヴィンチが描き、経年劣化や修復により変質した「モナ・リザ」を2億4千万画素で撮影・解析し、当時の「本当」の色彩を再現した複製画。口元や目元などを大きく引き伸ばした画像も並べ、細部から読み取れる25カ所の「新解釈」をパネルなどで詳しく紹介する。
優れた科学者・発明家としても知られたダ・ヴィンチが残したメモやスケッチを基に、ヘリコプターの原型となった「空気スクリュー」や「直立型飛行機械」などの再現模型も展示。可能な限り15世紀のイタリアで用いられた技術と材料で制作したという模型は、一部鑑賞者が実際に動かすこともできる。
ダ・ヴィンチ作品の「最高傑作」と称され、世界遺産にも登録される壁画「最後の晩餐」は、縦460×横880センチメートルの実物大映像がお目見えする。
主催代表のテレビ朝日取締役・中島俊明さんは「ダ・ヴィンチは優れた芸術性のみならず、医学・天文学でも類いまれな才能を発揮した『万能人』。500年の時を超えて再現されたダ・ヴィンチの脳内体験ツアーを楽しんでもらいたい」と話す。
開催時間は10時~21時(日曜・月曜は18時まで)。入場料(当日)は、一般=1,800円、学生=1,300円、小・中学生=700円ほか。来年2月20日まで。