資生堂ギャラリー(中央区銀座8、TEL 03-3572-3901)は6月1日、若手アーティストに発表の場を提供するプログラム「第6回 shiseido art egg(シセイドウ アートエッグ)」の公募をスタートする。
「新進アーティストの支援」を目標に展示スペースを開放する同企画は、2006年に始動。日本在住者を対象に、展覧会プランと過去の作品・活動記録を記すポートフォリオをジャンル問わず受け付け、「活動理念」「作品のクオリティー」「資生堂ギャラリーの空間で何をどのように表現しようとしているのか」をポイントに審査。3組のアーティストを選出し、各30万円の制作費を補助して個展の準備を進めていく。展示は翌年1~3月に、それぞれ21日間開催。実際に開催した3つの個展から「シセイドウ アートエッグ賞」を選出する。
昨年は261件の応募があり、建築家の隈研吾さん、現代美術家の宮島達男さん、やなぎみわさんが審査員となり、藤本涼さん、今村遼祐さん、川辺ナホさんを選出した。川辺さんの個展期間中には東日本大震災が発生。「震災後の世界に求められる表現」が論点となったアートエッグ賞には、音や点光、日常品など細かいアプローチでギャラリーに「気配」を添えた今村さんが入選。「世界の見え方を変える試みだった」と評価を受けた。
応募受け付けは同15日まで。今回は美術評論家の岡部あおみさん、神奈川県立近代美術館館長の水沢勉さん、資生堂ギャラリー学芸スタッフが審査員を務め、入選者は8月上旬にオフィシャルサイトで発表する。