国際フォーラムに情報センター「はやぶさi」-等身大はやぶさアートも

壁面に掲出するアートではイトカワへ接近する「はやぶさ」の姿をリアルスケールで再現

壁面に掲出するアートではイトカワへ接近する「はやぶさ」の姿をリアルスケールで再現

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 小惑星探査機「はやぶさ」を紹介する情報センター「はやぶさi(アイ)」が6月13日、東京国際フォーラム(千代田区丸の内3)1階アートショップ(TEL 03-3286-6716)に期間限定でオープンした。

店内の様子

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 小惑星探査を目的にJAXAが開発した探査機はやぶさは、2003年5月に打ち上げられて2005年「イトカワ」に到着し、科学観測を実施。イトカワへのタッチダウン失敗やエンジン停止、通信断絶、3年間の帰還延期など多くのトラブルを乗り越え、昨年6月13日に地球へ帰還。帰還の様子はインターネットで生中継され、翌日にはワイドショーでも取り上げられるなど大きな話題となった。後に小惑星からのサンプルリターンに世界で初めて成功していたことも明らかに。

 会場では、イトカワへ接近するはやぶさの姿をリアルスケールで再現したアートワークや、実物の熱制御フィルムを使用した2.5分の1のはやぶさ模型、はやぶさを宇宙へ運んだ「M-Vロケット」の10分の1模型などの資料を展示。

 はやぶさプロジェクトメンバーの直筆サイン入り集合写真や、主要メンバー6人のインタビュー記事など「人」にフォーカスしたコーナーや、宇宙飛行士訓練服を着て古川聡宇宙飛行士の等身大パネルと記念撮影できるコーナーも設ける。販売ブースではJAXAのスペースアートクリエーター池下章裕さんのアートをプリントした「はやぶさi Tシャツ」などのオリジナルグッズ、パズル、ポスターなどはやぶさ関連グッズを取り扱う。

 「はやぶさi」オープンに当たり、プロジェクトマネジャーを務めた川口淳一郎さんは「(東日本大震災を経て)立ち上がりに苦労している日本に向けて、『高い塔を建ててみなければ新たな水平線は見えてこない』という言葉を贈りたい。背伸びをしてむちゃなことに挑戦し続ければ未来が見えてくる。はやぶさが伝えた維持と忍耐は、私たちはできるんだという自信を示しています。できるんだと思って、頑張りましょう日本」とコメントを寄せている。

 営業時間は10時~20時。6月27日~8月2日は展示の一部を休止する。10月10日まで。

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