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築地に一軒家日本料理店「さゝや」-関東大震災に耐えた商店建築を改装

「関東大震災を耐えた」という大正時代の商店建築を改装

「関東大震災を耐えた」という大正時代の商店建築を改装

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 新富町駅近くに6月8日、大正時代から続く一軒家を改装した日本料理店「江戸肉割烹 さゝや」(中央区築地2、TEL 03-6264-0929)がオープンした。

焼鉄 江戸焼

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 食肉卸し業を営む社長が「ほれ込み」、個人で出店を決めたという同建物。「関東大震災に耐えた」(店舗責任者の佐藤さん)という3階建てで、料亭だったこともあるという大正時代生まれの商店建築だ。「存在感のある太い梁(はり)」「天井のあしらい方」「建具」など、古い木造建築独特の雰囲気が特徴で、直近では「三味線の先生が民家として利用していた」空間を改装し、1部に吹き抜けを設けた以外は「温故知新」をテーマに「現存を残すようなデザイン」に仕上げた。

 店舗面積は48.6坪。1階は串焼きなどを焼くいろりを囲むカウンター席8席と、竹をライトアップした中庭を囲むテーブル席24席。いろり上部に吹き抜けを設け、2階には座敷、テラス席など30席を設けた。3階は座敷で8席。「どの席に座っても違った雰囲気が楽しめるように、配置や空間づくりに気を配った」。

 メニューは牛鍋「鉄焼」と、いろりで焼き上げる「原始焼」が主力。鉄焼の味は江戸甘みそ仕立ての「江戸焼」と京白みそとフォアグラのペーストを合わせた「モダン焼」の2種があり、江戸焼では江戸菜、焼き豆腐、白滝、観世麩(かんぜふ)などを、モダン焼ではホウレンソウ、コンニャク、マッシュルームなどを添える。肉は北海道産で赤身が特徴の大沼牛とサシの入った黒毛和牛から選ぶ。1人前1,800円~。注文は2人前から受け付ける。

 「原始焼」は、赤身、バラ、タン、サガリ、ホホ、レバーなどの串焼きを中心に、淡路玉ねぎ(550円)、生麩(なまふ、600円)、じゃこ天(550円)なども。

 ドリンクメニューはサントリーモルツ大瓶(800円)、角ハイ(480円)など。日本酒、焼酎を主にそろえる。ターゲットは30代半ば以上のカップル、ファミリーなど。接待需要も見込む。客単価は6,500円。

 佐藤さんは「地域密着型を目指し、常連さんが店を知っていることを自慢できる店を目指したい。記念日にも来てもらえる店として、一組一組のお客さまとの出会いを大切にしたい」と話す。

 営業時間は17時~翌1時(日曜は23時まで)。祝日以外の月曜定休。 

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