色とりどりの香水瓶から香りのイメージを伝える企画展が7月16日、「ポーラ ミュージアム アネックス」(中央区銀座1、TEL 03-3563-5501)で始まった。
香水は今から4000年以上前に発祥したといわれ、もともとは宗教的な用途や薬用に用いられてきた。香りの抽出法の改良や合成香料の登場などによって「目に見えないファッション」の一つとして広く親しまれるようになった近代以降、容器のボトルデザインは徐々に華美になり、各時代の美意識を反映したパッケージとして、その装飾性を競うようになったとされている。
香りの「イメージ」を言葉ではなく香水瓶から連想させる同展。エミール・ガレ、ルネ・ラリックなどガラス作家によるアールヌーボー、アールデコの作品から、1940年代のメーカーデザインによるユニークな作品まで約100点の香水瓶を一堂に紹介する。
展示は「動物」「植物」など、瓶の形別に4つのカテゴリーに分け展示。過去にはやった香りも再現しながら、香りの歴史をひもといていく。会場入口では、アロマセラピストの大橋マキさんによるアロマ演出も。使用するアロマは「涼しさ」をテーマに、グレープフルーツとローマンカモミールの香りにヒノキ、シダーウッドなどをブレンドした。
関連イベントとして8月6日・26日、オリジナル香水作りのワークショップも開催する。講師はポーラ化成工業横幅研究所スキンケア開発部の佐藤孝さん。参加無料、定員12人で、参加には申し込みが必要。
開催時間は11時~20時。入場無料。9月11日まで。