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日本最大のアート見本市「アートフェア東京」、国際フォーラムで開幕へ

「アートフェア東京2010」の会場風景。4日間で約5万人が来場した

「アートフェア東京2010」の会場風景。4日間で約5万人が来場した

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 日本最大のアート見本市「アートフェア東京2011」が7月29日~31日、東京国際フォーラム(千代田区丸の内3)で開催される。

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 全国のギャラリーが集結し、国内外へ向けてアート作品を展示販売する同フェアは2005 年に初開催。2008年には海外6都市を含む参加ギャラリーが100施設を超え、昨年は4日間で来場者数5万人を記録。日本最大のアート見本市として国内外のアート業界から注目を集めてきた。今回も例年通りの4月開催に向け準備を進めてきたが、会場となる東京国際フォーラムが東日本大震災の被災者の受け入れ施設に指定されたことから、開催延期を発表していた。

 メーン会場となる地下2階展示ホールには、ギャラリー107店が古美術、工芸、日本画、洋画、現代美術まで幅広い作品を展示販売。ロビーギャラリーでは開廊5年未満のギャラリー26店が、若手現代アーティストを紹介する展示「PROJCTS」を開催する。銀座からは、「銀座柳画廊」「東京画廊+BTAP」「ギャラリー真玄堂」など約30店のギャラリーが参加。

 ロビーギャラリーでは新たに、現代アーティストの篠田太郎さん、高嶺格さんを紹介する特別展示「アーティスティック・プラクティス」も開催する。東アジア出身のアート有識者4人が結成する「PROJECTSアーティスティック・コミッティ」が手掛ける展示で、篠田さん、高嶺さんは「独自のコンセプトと卓抜の才能を持った気鋭作家であるにもかかわらず脚光を浴びてこなかった日本人アーティスト」として選出された。

 東日本大震災の復興支援を目的としたトークイベント、チャリティープログラムも多数展開。トークイベントは、アートの創造性や発想力を通して非日常的な状況を生き抜く術について美術家のヤノベケンジさん、篠田太郎さんらが話し合う「震災後、アートに懸けること」(29日)や、アートを通して今だから考えられる支援の形を未来芸術家の遠藤一郎さんや編集者の後藤繁雄さんらが話し合う「被災地を思い、アートがしてきたこと、アートができること」(30日)など。夏季開催にちなんで、うちわを使ったアート作品を展示販売する「アート・ファン!」、出店ギャラリーがカタログや画集を特設ブースで販売する「アート・プリンツ」なども展開し、売り上げを日本赤十字社へ寄付する。

 開催時間は、29日=11時~21時、30日=11時~20時、31日10時30分~17時。入場料は1DAYパスポート1,500円、小学生以下は無料など。

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