![会場に展示された56点の中には、シャネルにはめずらしいという「笑顔」の写真も](https://images.keizai.biz/ginza_keizai/headline/1315466300_photo.jpg)
「CHANEL GINZA」(中央区銀座3)4階のイベントスペース「シャネル・ネクサス・ホール」(TEL 03-3779-4001)で現在、写真家ダグラス・カークランドが捉えたココ・シャネルを並べる「ココ シャネル 1962」ダグラス カークランド写真展が開催されている。
ダグラス・カークランドは1934年、カナダ生まれ。1957年にアーヴィング・ペンの助手として写真活動を始め、1960~70年代にかけて「Look」「Life」などのグラフ雑誌で活躍。「明日に向かって撃て!」「2001年宇宙の旅」「タイタニック」など100本以上の映画でセット撮影を担当し、マリリン・モンロー、エリザベス・テーラー、ジャック・ニコルソン、アンジェリーナ・ジョリーなど、スターや著名人の人物写真を多数手掛ける。
カークランドが27歳だった1962年に、シャネルを被写体に撮影した作品群を日本で初公開する同展。最近になってカークランドの倉庫から偶然ネガが発見され実現したもので、ニューヨーク、マイアミ、ホノルル、香港からの巡回展となる。
当時すでに「伝説のファッションアイコン」だったシャネルを「Look」誌で特集する企画での撮影。当初シャネルは「乗り気ではなかった」というが、若手カメラマンだったカークランドの技術に「魅了され」、自分のプライベートルームへの出入りを許可したという。
撮影期間は3週間。会場では、多忙なスケジュールをこなすシャネル、顧客、友人、モデル、フィッターとの仕事風景、中国びょうぶなどシャネルの「美意識」が伝わるパリのアパルトマンでのリラックスした表情、王室や著名人をアパルトマンに迎えた様子など、全56点の写真を通してシャネルの「在りし日の知られざる一面」を紹介。キュレーションはジェームス カヴェロさんが手掛けた。カークランドはシャネルと過ごした日々について、「偉大なる愛着と尊敬とともに思い出す」とコメントを寄せている。
開催時間は12時~20時。入場無料。9月29日まで。