
5月に開業を控える東京スカイツリーを、着工以前から撮影し続けた小野寺宏友さんの写真展「東京スカイツリー 定点観測」が3月9日より、有楽町の首都高高架下の「コダックフォトギャラリー」(中央区銀座1、TEL 03-3567-4602)で開催される。
小野寺さんは1960(昭和35)年東京生まれ。武蔵野美術短期大学を卒業後、「ホビージャパン」誌で特撮デビュー。1986(昭和61)年に独立し、ベネッセコーポレーション各誌の表紙やタカラトミーの玩具パッケージなどを撮影する。
スカイツリーの撮影は2007年10月、地元有志が実施したサーチライトによるシミュレーションイベントを皮切りにスタート。「エッフェル塔の建設過程を記録した写真が現代にも伝わっている。ならば、東京スカイツリーが建設される姿も100年先に伝えられるかもしれない」と、2008年7月の着工、昨年3月の634メートル到達など、フィルムとデジタルを併用しながら毎月撮影を続けてきた。
会場ではスカイツリーの建設風景を時系列順に25点を紹介。定点観測写真以外に、スカイツリーの四季を伝えるパノラマ写真、定点観測を動画にした作品なども並べる。
「東京タワー完成から半世紀を経て、今、新世紀の電波塔として東京スカイツリーが開業しようとしている。100年先へのアーカイブを意識して楽しんでもらえれば」と小野寺さん。
開催時間は9時~19時(土曜は10時~18時、最終日は15時まで)。日曜・祝日定休。入場無料。今月15日まで。