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中田英寿さん、写真家・工芸家とコラボ-銀座三越で伝統工芸品オークション

会場にはアドバイザー、工芸家、デザイナー3人1組のコラボ作品が並ぶ

会場にはアドバイザー、工芸家、デザイナー3人1組のコラボ作品が並ぶ

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 中田英寿さんを中心に、日本の伝統工芸・文化・技術などの魅力を発信する「REVALUE NIPPON PROJECT(リバリューニッポンプロジェクト)」の展示販売会が3月28日、銀座三越(中央区銀座4、TEL 03-3562-1111)8階ギャラリーで始まった。

徳田佳世さんチームの作品では、ついたてに木彫り植物を組み合わせた

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 主催は継続的な社会貢献活動を掲げて2009年に発足した財団「TAKE ACTION FOUNDATION」(渋谷区、代表=中田さん)。同プロジェクトは中田さんが日本を旅して伝統文化に出合ったことをきっかけにスタート。毎年異なるテーマを設け、アドバイザー、伝統工芸家、デザイナーらが3人1組となって作品を制作。その過程を紹介しながら後継者不足などの問題を抱える伝統文化の継承と発展を目指す。

 陶磁器をテーマにした昨年度に引き続き、2011年度は和紙をテーマに5組が作品を制作。NIGO ®さんがアドバイザーを務めた作品では、「BAPE STORE」「*A BATHING APE」の各店も手掛けるインテリアデザイナーの片山正通さんと、工芸家・橋本彰一さんとのコラボレーションで、奥行き約230センチ、高さ約110センチの巨大なシロクマを完成させた。

 中田さんは5人の写真家と和紙アーティスト・堀木エリ子さんとの共同制作を監修。堀木さんによる手すき和紙に、鈴木理策さん、蜷川実花さん、森山大道さんらが撮影した「日本の風景」をプリントしたもので、2メートル×1メートル50センチ前後の大型作品。

 そのほか、キュレトリアルディレクター・徳田佳世さんがアドバイザーとなり、唐紙職人・嘉戸浩さんによるついたてに美術家・須田悦弘さんの精巧な木彫り植物を飾る作品や、南條史生さんや小山薫堂さんが監修した作品も並べる。

 会場ではNIGO®さんチームのシロクマオブジェ、中田さんチームの写真をプリントした和紙4点、徳田さんチームのつい立やびょうぶを展示。作品はいずれも入札形式で販売し、収益は翌年以降のプロジェクト活動資金に充てる。シロクマオブジェは90分の1のサイズのものを1万1円で販売(数量限定)。売り上げの一部を震災復興支援として福島県に寄付する予定。

 開催時間は10時~20時(最終日は16時まで)。4月3日まで。

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