銀座・ミキモト本店(中央区銀座4、TEL 03-3535-4611)前にお目見えしている一本桜が4月6日現在、五分咲きとなり、週末には満開を迎えそうだ。
京都から根付きのまま運び込むミキモトの桜は、「銀座4丁目の真ん中で四季を味わってもらいたい」と1966(昭和41)年から実施する恒例企画。今年は造園家・16代佐野藤右衛門さんが育成した、高さ約5.5メートル、樹齢約20年の品種「桐ヶ谷(きりがや)」桜がお目見えしている。
「春の嵐」となった4日深夜に植え込みを行い、「2~3日暖かい日が続き、昨日くらいから徐々に開花が始まった」と広報宣伝部の箕作(みつくり)真帆さん。店頭では外国人観光客を中心に人々が足を止めて記念撮影するなど、日本の季節の風物詩を楽しんでいる。
合わせて、店内では桜をモチーフに約800グラムの14金と大小976個のパールを使ったクラウンも紹介。日本さくらの会に寄贈した「日本さくらの女王」のためのクラウンで、日本がワシントンD.C.に日米友好の証しとして桜の苗木約3000本を送ってから100周年を記念して特別展示する。展示時間は11時~19時。4月11日まで。
そのほか銀座エリアでは、外堀通りから中央通りの間を走る銀座桜通り約240メートルに、ヤエザクラを中心に50本の桜が植えられる。ヤエザクラの開花はまだ先の見込みだが、一部のソメイヨシノが現在満開を迎えている。
一本桜は4月16日まで展示し、修了後は応募のあった公共施設へ寄贈する。