FRP素材を使った「プラモ風景画展」-銀座・京橋の2画廊で

©Showichi Kaneda, 2006 「Human’s Own EVO3」

©Showichi Kaneda, 2006 「Human’s Own EVO3」

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 東京画廊(中央区銀座8、TEL 03-3571-1808)と戸村美術(中央区京橋2、TEL 03-3564-0064)は11月10日より、個展「金田勝一『プラモ風景画』展」を共同開催する。東京画廊は1950年、日本で初めて現代美術を取り扱う画廊として開廊。現在銀座と北京に展開、日本、韓国、中国の現代美術を主に取り扱う。

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 金田さんは京都に生まれ、京都で制作活動を行っているアーティストで、繊維強化プラスチック(FRP)を用い作品を制作することで知られる。オランダでのグループ展、2005年末ドイツで開催された、中国人アーティスト劉野(りゅういえ)との同時個展など世界に活躍の幅を広げている。現在、代表作のサメの立体作品「Human’s Own EVO2」が釜山ビエンナーレに出展中。

 金田さんの作品は木枠にFRPを張ったものをキャンバス代わりに使用し、画材にニスやアクリル絵の具、自動車用塗料やステッカー、転写シールなどを用いる。表面がつややかで色彩が豊かなのが特徴。同展では、日本の国道をモチーフにした今までの作風に「作家の言う『プラモデルのような風景』『風景画のキット』的な要素が付加された」(同ギャラリー)という新作の平面作品17点と、FRPを使った立体の新作で、黒いザリガニの「Human’s Own EVO3」(写真)1点を展示。作品の大きさは44センチ×22センチで、高さは20センチ。ひげも入れると長さは95センチになる。

 戸村美術では立体作品を中心に展示を行い、「レーシングカーをイメージした」(同ギャラリー担当者)という「Human’s Own EVO3」を3体展示。平面作品も4点展示する。

 両画廊での展開について戸村美術担当者は「作家を交えて展示内容について話し合ったところ、東京画廊では平面中心に、戸村美術では立体中心に展示をしようということになった。ただ、どちらか一方しか訪れない利用者に配慮して、各画廊に代表作である立体を置いた。2カ所で行うことで相乗効果も生まれる」と話している。

 開催時間は、東京画廊=11時~19時。土曜日は17時まで。日曜・月曜・祝日休廊。戸村美術=11時~19時。日曜休廊。両画廊とも12月2日まで。

©Showichi Kaneda, 2006 「Human’s Own EVO3」

東京画廊戸村美術

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