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銀座で「植原亮輔と渡邉良重」展-「PASS THE BATON」デザインワークも

地下1階では中央に大きく屋根型什器を配し独自の世界観を紹介(撮影=藤塚光政さん)

地下1階では中央に大きく屋根型什器を配し独自の世界観を紹介(撮影=藤塚光政さん)

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 「ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」(中央区銀座7、TEL 03-3571-5206)で5月8日、リサイクルショップ「PASS THE BATON」や下着店「une nana cool」などのアートディレクションを紹介する「キギ展 植原亮輔と渡邉良重」が始まった。

「PASS THE BATON」 2009年

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 植原さんは1972(昭和47)年北海道生まれ。1997年に多摩美術大学を卒業し、同年にデザイン会社「ドラフト」(渋谷区)に入社。卓越したアイデアを表現する細部までへのこだわりが特徴で、グラフィックを手掛けるファッションブランド「THEATRE PRODUCTS」の仕事では2009年、「第11回亀倉雄策賞」を受賞した。

 渡邉さんは山口大学を卒業し、1986(昭和61)年にドラフトへ入社した。植物や動物などをモチーフに有機的な描線で繊細に描いたグラフィックが特徴。独自の世界観により絵本「BROOCH」「UN DEUX」なども手掛け、世界の主要コンペティションで高い評価を得ている。

 1999年から共同制作を始め、同社が立ち上げたプロダクトデザインプロジェクト「D-BROS」のディレクション、「une nana cool」や「PASS THE BATON」のブランディングなど、多くのプロジェクトを担当してきた2人。共に今年1月に同社を退職し、「木をクリエーティブの象徴として、やがて森にしていきたい」という思いを込めてデザイン会社「キギ」を共同設立した。

 新会社設立と重なった同展では、これまで2人が手掛けたデザインワークを一堂に紹介。「une nana cool」のポスター、「PASS THE BATON」のショッパー、「THEATRE PRODUCTS」のカタログ、「BROOCH」の現物など幅広い作品群に加え、2001年に共同制作したショートフィルムの上映や、同展に合わせて制作したグラフィックの展示も。

 5月21日には関連イベントとして、2人に加え、京都造形芸術大学教授の竹村真一さんと編集者の伊藤総研さんによるギャラリートークを開催。18時30分~20時。先着70人。要予約。

 開催時間は11時~19時(土曜は18時まで)。日曜・祝日休館。入場無料。今月30日まで。

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