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新橋演舞場で「東をどり」-芸者踊りと食でもてなし、老舗料亭・競演弁当も

ステージでは新橋芸者が芸を披露

ステージでは新橋芸者が芸を披露

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 新橋演舞場(中央区銀座6)で5月27日より、演舞場全体を「料亭」に見立て、芸者の踊りと食を楽しむ新橋花柳界の祭り「第88回 東をどり」が開かれる。

老舗料亭が共通献立で弁当をこしらえ、味を競い合う「六科亭の松花堂弁当」6種(各5,500円)

 芸者の技芸向上の場として創設された新橋演舞場は、1925(大正14)年4月に「こけら落とし」を実施。これが現在の「東をどり」の起源となり、一見さんお断りの世界「花柳界」が技芸を一般に披露する場として根強いファンに親しまれてきた。太平洋戦争でいったん休止を迎え、1948年(昭和23年)に再開。

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 150周年を迎えた第83回からは、「新喜楽」(中央区築地4)、「金田中」(銀座7)など銀座・築地エリアに店を構える老舗料亭6店も「表舞台」へ。「東京吉兆」(銀座8)の湯木義夫さんが考案する共通の献立に従って、各店に伝わる特色を生かして弁当をこしらえ、箱を開けるまでどの料亭が手掛けた弁当か分からない仕組みで味を競い合う「六科亭の松花堂弁当」(予約販売終了)をはじめ、錦糸卵、エビ、白魚、焼き穴子など料亭同士が意見を交わして仕上げたしゃり合わせを混ぜ入れたちらしずしに、口取り8種を添えた折り詰め「料亭の鮨折」(2,000円)など、各店がのれんをかけて技の競演を展開する。

 ステージは序幕と二幕の2部構成。序幕では、長唄、清元から曲目を選定し、芸者の舞踊技術を紹介。二幕は小唄、民謡、俗曲など幅広い曲をつなげてテンポよく仕上げた「お好み」で、華やかな気分を盛り上げる。フィナーレでは料亭の大座敷を模した舞台に芸者衆が並び、客席へ手拭いを巻く一幕も。

 幕あいや幕前では、「伊藤園」(渋谷区)の抹茶と「虎屋」(港区)のお菓子を芸者衆が振る舞う「点茶席」(お茶券=1,000円)や、ドンペリニヨンと東京吉兆のおつまみを振る舞う「泡酒処」、芸者衆が売り子に加わる「松崎煎餅」(銀座4)の「東をどり煎餅」、オリジナルうちわなどのコーナーも展開する。東日本大震災復興支援企画として、宮城県石巻市で店舗を無くした料理店、酒蔵から食と酒を取り寄せて販売するコーナーも。

 「料亭ではおいしいものを作るだけでなく、それを味わう空気作りも大切。東をどりでは、演舞場を大料亭に見立てている。日本文化に疎遠になっている世代の方にも、演舞場で料亭を体感して、日本文化の素晴らしさを感じてもらえたら」(東をどり広報担当者)

 開演時間は、第1部=11時~、第2部=13時40分~、第3部=15時50分~。鑑賞券は、桟敷席=7,500円、1階席=6,500円、2階正面席・2階右列席=5,500円、2階左列席・3階席=2,500円。

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