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松屋銀座で屋上野菜「収穫祭」-ホテル西洋銀座料理長お手製カレーも

屋上産野菜を使って、ホテル西洋銀座の総料理長・広田昭二さんが仕上げた「夏野菜カレー」

屋上産野菜を使って、ホテル西洋銀座の総料理長・広田昭二さんが仕上げた「夏野菜カレー」

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 松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)は8月9日、屋上で育てた野菜の収穫祭を行い、来年5月に営業終了を迎えるホテル西洋銀座(銀座1)の総料理長・広田昭二さんが最後の「夏野菜カレー」を仕上げた。

ピーマン、ナス、オクラ、パプリカをトッピングした夏野菜カレー

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 松屋銀座では2007年から施設屋上の一角で緑化活動「銀座グリーンプロジェクト」を展開。銀座でミツバチを育てるNPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」の活動に賛同してミツバチの蜜源を提供する狙いでプロジェクトを始め、年々活動を本格化。今年は社員や松屋銀座で働く有志20人程度が中心となって5月にキュウリ、ピーマン、トマト、ナス、ゴーヤ、カボチャの苗を植えた。

 野菜は「連作障害対策に」と土を入れ替えたことから「昨年に比べて調子がいい」と、銀座グリーンプロジェクトの河野新平さん。朝夕の水やり、草取り、収穫などを交代で行い、作業中に屋上利用客から声を掛けられることもあったという。「タイミングが合えば採れたての作物を差し上げたり育て方を伝えたり、交流の拠点にもなっている」と河野さん。屋上では今年6月からウェブラジオ局「ソラトニワ」の番組放送もスタートし、「メンバーもいつも以上に気合を入れて頑張ってきた」と振り返る。

 実った野菜をルーやトッピングに盛り込んだ夏野菜カレーを振る舞う収穫祭。ホテル西洋銀座(銀座1)の広田総料理長が手掛ける同カレーを楽しみに、会場には松屋銀座、銀座ミツバチプロジェクト(銀座3)、同様に屋上緑化に取り組むマロニエゲート(銀座2)、白鶴酒造東京支社(銀座5)などの有志70人以上が一堂に顔をそろえた。

 ルーはハウス食品が提供するカレー粉に「銀座産蜂蜜で甘みを、松屋銀座産トマトとビネガーで酸味を、ニンニク、ショウガ、ガラムマサラなどで香りを加えている」と、広田総料理長。これに松屋銀座屋上と白鶴酒造東京支社屋上で収穫したピーマンやナスをトッピングして提供。テーブルにカレーが並べられると、メンバーは次々と皿を手に取ってその味わいに舌鼓を打っていた。

 ホテル西洋銀座は松屋銀座のメンバーから紹介を受け、2009年ごろから活動に参加。銀座ミツバチプロジェクトで採蜜された蜂蜜を使ったスイーツの開発・販売なども手掛けるようになった。活動は今年で4年目を迎えたが、来年5月に営業終了を予定することから「収穫祭には最後の参加」。マーケティングマネジャーの田渕美千枝さんは「もともと西洋銀座には銀座とのつながりがあまりなかった」と振り返り、カレーの提供を始めたことで「どんどん関係が生まれていき、やっと街の仲間に入れてもらったように感じていた。楽しい時間を過ごさせてもらった。さみしい」と話していた。

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