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京橋でしりあがり寿さん新作アート展-会場に「祈り」の声響く

独自の「唱和」が響く2階展示会場の様子

独自の「唱和」が響く2階展示会場の様子

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 漫画家・しりあがり寿さんの新作インスタレーション展「ぽっぽろー ぷっぷる♪ ぺっぺれー ぴょっぴょろ♪-お祈りじょうずにできるかな-」が現在、京橋「art space kimura ASK?/ASK? P」(中央区京橋3、TEL 03-5524-0771)で開催されている。

 しりあがりさんは1958(昭和33)年静岡県生まれ。1981(昭和56)年に多摩美術大学卒業後キリンビールに入社し、パッケージデザイン、広告宣伝などを担当。1985(昭和60)年、単行本「エレキな春」で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした作風で注目を浴びた。独立後は幻想的、文学的な作品も次々と発表し、近年はエッセー、映像、アートなどの分野でも活躍。昨年7月には、東日本大震災をテーマにした「あの日からのマンガ」(エンターブレイン刊)を発行。朝日新聞夕刊に連載し、発生直後の都会に暮らす人々の心情を日付とともにリアルに伝えた4コマ「地球防衛家のヒトビト」など、震災後いち早く表現に盛り込んだ作家として話題を集めた。

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 昨年は、同所で被災地物産などチャリティーの要素も盛り込んだ個展を開催。今回発表した新作「ぽっぽろー ぷっぷる♪ ぺっぺれー ぴょっぴょろ♪―お祈りじょうずにできるかな-」は、グローブ、ぬいぐるみ、ブーツなど、印象的な物品12点にそれぞれ「意味不明な言葉をつぶやく声」を割り当て、一斉再生するもの。声は「祈り」に見立てたもので、2階展示会場には「あの日からのマンガ」を想起させる独自の「唱和」が生まれている。「みんなの祈りが混然一体となって響く様は、見る者に深い感動を与えるのでは」(ASK?代表の木邑芳幸さん)

 地下1階では、今秋「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2012」で発表したインスタレーション「レストランの秘密」、6月に横浜で開催したアニメ展「ゆるとぴあ」からの作品の一部も紹介する。「動く4コマ漫画やロボットの秘密工場など、不思議な展示空間が広がっている」と木邑さん。

 開催時間は11時30分~19時(最終日は17時まで)。日曜と12月28日~1月8日は休み。入場無料。1月26日まで。

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