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大森一樹監督自選の19作品、京橋・フィルムセンターで特集上映

フィルムセンターで自選作品の特集上映が行われる大森一樹監督

フィルムセンターで自選作品の特集上映が行われる大森一樹監督

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 東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋3、TEL 03-5777-8600)で3月18日、「自選シリーズ 現代日本の映画監督2 大森一樹」が始まる。

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 同シリーズは、1980年代以降の日本映画をけん引してきた映画監督に自作の中から上映作品を選定してもらい、そのデビューから現在までの足跡をたどることで現代日本映画の原点を探ろうとする試み。昨年3月には第1回として、崔洋一監督の特集が組まれた。

 大森一樹監督は1952(昭和27)年大阪生まれ。1977(昭和52)年に「オレンジロード急行(エクスプレス)」で第3回城戸賞を受賞し、翌年、同作品で商業映画デビュー。撮影所出身の映画監督が多かった中で、自主制作映画出身監督の草分け的存在として数々の娯楽映画を創り出した。

 今回の特集では、自主映画時代の代表作である「ヒロシマから遠く離れて」「暗くなるまで待てない!」、監督の医大生時代の体験を生かした「ヒポクラテスたち」、村上春樹さんのデビュー作品を映画化した「風の歌を聴け」、脚本を新藤兼人さん、音楽を昨年 12 月に急逝したムーンライダーズのかしぶち哲郎さんが担当し、乙羽信子さんの女優としての半生を当時21歳の斉藤由貴さんが演じたテレビドラマ「女優時代」、そして4本のゴジラ映画に関わった大森監督が「一番自分らしさが出たゴジラ映画」と語る「ゴジラ vs キングギドラ」など、ニュープリントやスクリーン初上映作品を含む12プログラム19作品を上映する。

 期間中は大森監督による3回のトーク・イベントも開催。今月23日は斉藤由貴さんもゲストとして登場予定。

 同センター客員研究員の佐々木淳さんは「1980年代の日本映画はビデオにはなっていてもDVDでは発売されていないケースが多く、当時、多くの傑作を放った大森監督の作品も今はなかなか見ることがかなわない。この機会に、青春群像劇、アイドル映画、そしてポップな文芸作品など、大森監督が手掛けた密度の濃いエンターテインメントの数々を堪能していただければ」と来場を呼び掛ける。

 入場料は一般500円ほか。上映期間は3月30日まで。月曜休館。上映スケジュールやトークショーのスケジュールなどの詳細は同センターのホームページで確認できる。

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