「宗家 源 吉兆庵」銀座本店（中央区銀座7、TEL 03-3569-2360）は6月8日から、2階特設会場で毎年恒例の「源氏ボタル観賞会」を開催する。

「幻蛍」

　2004年にスタートし、今年で 12回目を迎える同観賞会には平日は会社帰りのビジネスパーソン、週末はカップルや家族連れなどが来店し、週末は店外に行列ができ入場を制限するほど。昨年は1週間で約1400人が来場したという。

　今年も、昨年の観賞会で産卵された卵を岡山県の自然の中で育てた「銀座生まれ岡山育ち」の源氏ボタル約600匹を観賞できる予定で、会場の照明は消し、スタッフがペンライトで来場者を案内する。

　会場では観賞客に梅酒「梅蛍」を振る舞うサービスも行う。

　鑑賞会にちなんで同店各階ではホタルに関連した企画を展開。1階では「蛍の工芸菓子」を6月1日から同月中旬まで展示するほか、3階の「松濤 粋（しょうとう すい）」ではホタルをイメージしてかき氷に黒豆や蜜煮した黄トマトをあしらった「幻蛍（まぼろしぼたる）」（1,296円）を、4～6階の日本料理店「松濤」では懐石料理「蛍が舞う頃」（1万2,960円）を、6月限定メニューとして提供する。

　横田菜々絵店長は「夏には柳に飛び交うホタルが多く見られたという往時の銀座に思いをはせ、日本の夏の風物詩を楽しんでいただきたいという思いから毎年開催している。『毎年楽しみにしています』『幻想的なホタルの光で時間を忘れてしまう』との声を頂く」と話す。「都会では珍しいホタルを、この機会にぜひ当店でご観賞いただければ」とも。

　開催時間は18時～21時（最終日は20時まで）。入場無料。6月14日まで。