帝国ホテル東京(千代田区内幸町1)内の帝国ホテルプラザで現在、「『シャガールを撮った写真家・イジス』写真展・II期~オペラ座の天井画、その創造性の軌跡~」が開催されている。
イジスは1911年、リトアニア生まれの写真家。1930年に画家を志してフランスに渡った。マルク・シャガールとは1949年に出会って以来、深い信頼関係で結ばれ、約20年にわたって制作過程からプライベートまでを撮影し続けた。
今年7月24日から開催された「I期」では、シャガールのアトリエでの制作風景、南フランス・ヴァンスの自宅でくつろぐプライベートな姿の写真など約58点を展示したが、「II期」ではそれらに加え、シャガールの代表作として知られるパリ・オペラ座の天井画の制作過程を撮影した写真16点を追加展示する。
ほかにシャガールのドローイング集や、パリ・オペラ座の天井画を絵付けした陶器、イジスの写真を特集した雑誌などの資料も展示する。
帝国ホテル不動産事業部 SC運営企画課支配人の松原由紀さんは「この展覧会はイジスのご子息であるマニュエル・ビデルマナスさんの全面的な協力により実現したもの。シャガールのプライベートから壮大な作品の制作過程までを見ることができる貴重な機会なので、ぜひ足を運んでいただければ」と話す。
開館時間は11時~19時。10月31日まで。