銀座の書店「教文館」(中央区銀座4)9階ウェンライトホールで現在、「日本近代建築の父 アントニン・レーモンドを知っていますか-銀座の街並み・祈り」が開催されている。
アントニン・レーモンドは1888年、チェコ生まれの建築家。フランク・ロイド・ライトに師事し、1919年には帝国ホテルの仕事を手掛けるライトと共に来日。その後、第2次世界大戦中を除く40年余りを日本で過ごした。
教文館が入る「教文館・聖書館ビル」はレーモンドの設計によるもので、1933(昭和8)年に竣工。
銀座かいわいで今も使われている唯一の「レーモンド建築」である同ビルは、2012年に東京都の緊急時輸送道路に面する建物に耐震診断が義務付けられた際の診断で、全ての階が耐震に適合すると判定されたという。
教文館創業130周年を記念して開催される同展では、銀座かいわいに存在した「レーモンド建築」と、教会建築に焦点を当て、模型や設計図、写真のほか、水彩画や直筆書簡などを紹介する。
開場時間は11時~19時(金曜は20時まで、1月29日・2月12日は17時まで)。入場料は大人・大学生・専門学校生=500円ほか。3月10日まで。