銀座経済新聞のリアルスペース「ぎんけいさろん&ギャラリー」(中央区銀座1)で10月1日から、「忍者画家 高田絵美個展」が始まる。
「『忍者になりたい』という気持ちが忍者を描くことにつながった」と話す高田絵美(「高」は「はしご高」)さんは、女子美術大学在学中から「女性忍者」をテーマに据えてきた。
制作に当たって忍者文化についての研究を行い、滋賀県甲賀市で開かれている「全国忍者選手権大会 くの一の部」にもたびたび出場するなど、心身両面で忍者という存在を掘り下げてきたという。
今回の展示のメインとなる「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」は、明治・大正期に活躍した洋画家・黒田清輝の代表作「智・感・情」へのオマージュとして制作された作品で、「智・感・情」とほぼ同サイズ(約180センチ×90センチ)のキャンバス9枚に描かれている。
ほかに、日本各地を旅しながら祈とう・占い・口寄せなどを行っていた「ののう」「歩き巫女(みこ)」といった存在に焦点を当てた新作も展示。展示作品は全て購入できる。
「忍者の世界にも家族があり、子どもがいて、村の共同体の中での日常があったはず。その時代の女性忍者が何を考え、求め、生きたのか。その姿を描きたい」と高田さん。「これからもずっと、忍者をテーマにした絵を描き続けていきたい」とも。
開廊時間は13時~19時。日曜・祝日休廊。入場無料。10月13日まで。