東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋3)で10月11日から、「シネマの冒険 闇と音楽2016 スウェーデン映画協会コレクション」が始まる。
「スウェーデン映画協会コレクション」で上映される「燕尾服を着た娘」
「シネマの冒険 闇と音楽」は、「無声映画の素晴らしさを音楽や弁士の語りとともに体験することができる」特別企画。今回はスウェーデン映画協会との共催で、同協会が近年復元した無声映画から、1913(大正2)年に日本で初めて公開されたスウェーデン映画「人生の春」をはじめとする7本(6プログラム)を上映する。
同センター研究員の大澤浄さんは「今回はマウリツ・スティルレル監督の『十誡(じっかい)』、ヴィクトル・シューストレーム監督の『生戀死戀(せいれんしれん)』など世界的に有名な監督の貴重な初期作品が上映される。ジェンダーの視点を交えた先駆的な作品である『燕尾(えんび)服を着た娘』や北極で実際にダイナミックな狩猟シーンを撮影した『一番強い者』など、あまり知られていないスウェーデン映画も見ることができる」と話す。
ピアノ伴奏は新垣隆さん、柳下美恵さん、神崎(こうざき)えりさんが担当。上映スケジュールや伴奏者は同センターのホームページで確認できる。
料金は一般520円ほか。月曜休館。10月16日まで。