銀座2丁目、中央通り沿いの新大倉本館前歩道で9月26日、「アーク灯記念灯」の除幕・点灯式が行われた。
日本で初めての電気街灯である「アーク灯」は1882(明治15)年、「電灯がいかなるものか」を一般に広めることを目的に、東京電燈会社の発起人の一人だった大倉喜八郎によって建設されたもの。
一般人が見た「初めての電気の明かり」であったアーク灯は当時、「一にお天道さま、二にお月さま、三に銀座のアーク灯」といわれ、連夜、大勢の見物客が詰め掛けたという。
今回披露された「アーク灯記念灯」は、1956(昭和31)年に当時の大倉本館ビル前に復刻されて以来、4代目となる。3代目の記念灯は東日本大震災発生後の2012年に撤去されており、今回は新大倉本館の完成に合わせて4年ぶりに再建された。
大成建設(新宿区)の山内隆司会長は除幕・点灯式で、「このような復興に立ち会えたことを大変光栄に思う。これからもアーク灯記念灯に銀座の街を明るく照らしてほしい」と期待を込めた。