中央区立郷土天文館で「江戸の装いと出土遺物」展 江戸時代の輝き残す

出土遺物の「小柄」

出土遺物の「小柄」

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 「中央区立郷土天文館(タイムドーム明石)」(中央区明石町)で2月4日、企画展「江戸の装いと出土遺物」が始まる。

出土遺物の「巾着型銅製品」

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 同展は昨年初めて開かれた考古企画展。昨年は発掘調査で出土した江戸の「おもちゃ」の展示を行った。今年は中央区の出土遺物の中でも他の市区町村に比べて遺物の「残り」が良い金属や木製品、その中でも装飾品など「装い」に関する出土遺物にスポットを当てて紹介する。

 同館総括文化財調査指導員の仲光克顕さんは「低地で水分が多く含まれた土質のため、金属や木製品などの有機物が数多く残って出土することが中央区の遺跡の特徴。鏡、かんざし、お歯黒道具、キセル、小柄(こづか)などが当時の輝きを維持したままで出土するほか、げたなどの木製品も当時の形のまま出土したものが多い。江戸時代の人々が実際に使用していた道具を見ることができる貴重な機会になると思う」と話す。

 「展示物の中でも『巾着型銅製品』は、幅が4.5センチほどと小さいにもかかわらず、ふたが開閉式で裏面には腰などにくくっておくための留め具が付いている珍しい一品。江戸の人々の緻密な仕事がうかがえる」とも。

 開館時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。入場無料。3月20日まで。

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