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銀座のシロタ画廊で奥山民枝さん個展 「雲の種」テーマに

奥山民枝さんと作品

奥山民枝さんと作品

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 シロタ画廊(中央区銀座7)で現在、画家・奥山民枝さんの個展が開催されている。

奥山民枝さんの作品

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 奥山さんは1969(昭和44)年に東京藝術大学美術学部を卒業後、スペイン王立サン・フェルナンド美術大学名誉留学生として渡西。ヨーロッパ各国の美術館・美術大学・寺院などを訪ねた後、ユーラシア大陸横断旅行を経て帰国。その後も、北米横断、インドネシア諸島、南米大陸一周など世界各国を旅してきた。

 「ユーラシア大陸を旅した時は、カッパドキアにはホテルもなく、ロバを買って移動し、着いた村でロバを売るという日々。立ち寄る村々では初めて見る日本人が珍しいらしく、人だかりができることもしばしばだった」と話す奥山さん。「自分の中で発酵した旅の記憶が表現の元となっている部分もある」と振り返る。

1978(昭和53)年に同画廊で初個展を開催して以来、さまざまな個展、グループ展、アートフェアに出展してきた奥山さんの同画廊では約40年ぶり、2回目となる今回の個展のテーマは「雲の種」。会場には39点の作品が並ぶ。

 長年、太陽や雲の絵を描く中で、「雲の在りよう」や「雲がどうやってできるのか」が大きな関心の的だったという奥山さん。「近年、水分・気温・上昇気流・気圧などの条件のほかに、『雲の種』がなければ雲は出来上がらないことが明らかになった。『雲の種』は、雲の性質や種類・高度・寿命までも決定するといい、その造形的な魅力、摩訶(まか)不思議な振る舞いをイメージしながら描くうちに筆が止まらなくなり、作品枚数が増えていった」と話す。

 開廊時間は11時~19時(最終日は17時まで)。日曜・祝日休廊。3月18日まで。

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