LIXIL(リクシル)ギャラリー(中央区京橋3)で9月7日から、企画展「超絶記録!西山夘三(うぞう)のすまい採集帖(ちょう)」が始まる。
西山夘三は1911(明治44)年生まれで、「すまい」を科学的に研究したパイオニアとして知られる建築学者。徹底した「住み方調査」を通して、食事をする部屋と寝る部屋を別にする「食寝分離論」を提言し、戦後の「DK型間取り」の生みの親となるなど、庶民の住宅が改善されることに大きく貢献した。
京都大学の教授・名誉教授を務め、「日本のすまい(全三巻)」「住み方の記」など多くの本も著している。
同展では漫画家志望だったという西山の中学時代からの漫画作品をはじめ、さまざまなグループを対象とした住み方調査の原票や集計表、俯瞰(ふかん)図にさらに人物を入れて詳細に描き込みをした、町屋・農家・公団アパート・電車住宅などの図版、その「記録魔」ぶりをうかがわせる極小文字で書かれた日記や旅先での食べ物スケッチなど、約90点の資料を展示する。
開館時間は10時~18時。水曜休館。入場無料。11月25日まで。